コンビニに行った舞は、幕の内弁当とお茶を買った。レジの若い女性は、「あれぇ~、もしかして舞ちゃん??」と言った。
「あ、夕美ちゃん!」その女性は、舞の中学時代のクラスメイトの神崎夕美だった。
「いつもテレビ見てるよ~。こないだ、ライブに行ったんだけど、気づいた?」
「マジで??てかさぁー、いつも超満員だから、分かんなかったー。今度、舞台裏に招待するよ」
「ありがとー」
「こんなところで会うなんて、凄い偶然だね!!今って職業はなにをしているの?」
「短大生で、もう就職が決まったから、あとちょっとでバイトもやめるんだよねー、ちょっとサビシイ・・・」
「バイトは楽しいの?」
「うん!!最近入った子が可愛くて・・気になってるんだけど・・」
「年は?」
「高校生」
「年下かぁ…。好きなら告ればいいじゃん!!バイトをやめる前に」
「だって、女が年上だと相手にされないかも・・・」
「そんなことない!!!人を好きになるのに年齢は関係あるの?年を気にして諦めちゃっていいの?世の中、姐さん女房も多いじゃん!?」
「ありがとう、舞ちゃん。がんばって告ってみるよ」
「うん」
「そういえば、こないだ中学の同窓会をやったんだけど、吉村君って覚えてる?」
「あー、あのガリ勉の吉村健吾君?」
「彼ね、お笑い芸人を目指して、養成所に通ってるみたいよ」
「マジでー??えー、あの優等生が?」
「うん、マジ。なんか、舞ちゃんに会いたいからとか言ってたよ」
「私に?うーん、なんでだろ?」
「舞ちゃんのことを好きなんじゃないかな?」
「えーそうかなぁ?」
「うん、絶対そうだよ」
「・・・」
「また、つくばに帰ってきてね。みんな待ってるから」
「ありがとう」
「有紗ちゃん(舞の高3の妹)も彼氏が出来たみたいだから」
「有紗に彼氏ー??えー、姉の私には一言も報告なかったのに、なんで夕美ちゃんが知ってるの?」
「舞ちゃんが忙しそうだから、報告をやめたみたいだよ」
「そっかぁ・・・」
「じゃあ、またね」
「バイバイ」