在宅酸素が導入されたが、呼吸苦はなかなかコントロールできずにいた。
オプソ5mgの内服が始まった。薬の作用を聞いた母は、「いよいよ、麻薬かぁ」と呟いていた。
気持ち悪くなる人がいると伝えたが、翌日、特に副作用もなく、苦しさは少し良くなって眠れたよ。とメールがきた。
少し楽になってはいたようだが、トイレなどの動作が入ると息があがり始める。
髪の毛は、座ったまま洗髪し、別の日に体を拭いた。足の浮腫はどんどんひどくなっているように見える。
兄弟が実家に泊まり込みで手伝いをすると申し出てきた。母へきちんと親孝行もできずにいるため、後悔したくないという。
呼吸苦は日に日に増すばかりで、オプソを頻繁に使用するようになった。
往診医から、ナルサスという薬に変更しようと指示があり、ナルサス8mgを使用した。
翌日行くと、昼過ぎにもかかわらず、快眠傾向でぼーっとした母がいた。
食事もほとんど食べず、ぼーっとしては、寝て、起きて、ぼーっとし、ふらつきもあるため、歩行器を使用してトイレへ行っていると言う。
往診医と相談し、あまりにドロージーなのでオプソに戻す事になった。
その夜、兄弟から連絡あり、苦しさのコントロールが上手くできない。酸素飽和度が上がらない…
と連絡がくる。結局朝方までにオプソを5包ほど使ったとの事。
ほぼ夜勤だったと…兄弟も母もぐったりしている。
訪問看護もあり、やはりナルサスを使用する事になった。
コントロールが非常に難しい…
申し訳ない事を2人にしてしまった。
その日の昼間、酸素もあげているが数値が上がらないとまた兄弟から連絡があり、娘を連れて実家へ行った。
よく見てみると、鼻から一つ外して、チューブをつけていた。
「シャーシャー酸素が鬱陶しいから。外してたんだけど、バレたか。」と母。
それを見た兄弟は、どっと疲れが出た表情で倒れ込んでいた。
そして、看病をしている兄弟も思った以上に近くで看るのは精神的にしんどい…と話し始めた。
苦しくても、どうしてあげることもできない。
どうすることが正解なのかわからない。と。
見てることしかできなくて…と話す。
母もそんな看病者の気持ちを知ってか、そろそろホスピスのような所へ入って最後を迎えたい。これ以上になると体が動かなくなる。下の世話だけは子供達にされたくない。と私に話し始めた。