急遽自宅外泊が可能となり、嬉しさが全身から溢れているnicoを落ち着かせながら気をつけて家路につく。

車で30分程の道中も3ヶ月ぶりの景色にnicoは、あそこ行ったことある‼︎もうすぐしたら◯◯あるなぁ〜など興奮していた。

自宅でも家族は緊張しながら待っていたらしい。到着して2歳上の姉が1番嬉しそうにしていたかな。思春期に片足突っ込んでいる兄もよく喋り、ずっとリビングで一緒に過ごしてた。

これ、抜けたらあかんねん。と言ってPICCを見せたり、内服も、これめっちゃ苦いんやで〜と得意気に飲むnicoの姿が何だか頼もしかった。

nicoは家から一歩も出れなかったけど、皆でゲームしたりたこ焼きパーティーしたり、たくさん喋って遊んであっという間の1泊2日。

当たり前の日常がこんなにもかけがえのないことだとは3ヶ月前には全く気づかなかった。病気になって長期入院しなければ気づけなかった。


祖母への面会は私だけで行った。

祖母は意識混濁しながらも、まだ話せたりプリンなど食べることは出来た。私のことは分かっていなかったがまた来るねーと言ったらうなづいてくれた。顔が見れて本当に良かったし、私の中ではもう悔いはない。


病院に帰るのもnicoは理解していたし、嫌がることなくすんなり帰院できた。帰院後のコロナチェックをして病室に入ってまた入院生活が始まる。

私は、前向きな気持ちだった。

この外泊で、精神的にリフレッシュできた。家族に会えただけでなく実家への音楽を聞きながらの3時間の道中の1人時間もすごく良かった。数日前までエンドキサン待ちで気持ちの整理が出来なくて辛かったのが嘘のようだ。

改めて治療面だけでなく精神面も大切にしてくれる主治医に感謝‼︎‼︎