謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。
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「2001年宇宙の旅」の原作者として知られるサイエンス・フィクション小説界の巨匠アーサー・C・ クラークが19日(水)、スリランカの自宅で亡くなった。90歳だった。
クラークは、宇宙の無重力状態に近い感覚を得られるという理由で、ダイビングに魅せられ、1956年からスリランカに住んでいたが、1960年代から衰弱性のポリオ後症候群を患っていた。
1917年、イギリス生まれ。戦後、作家としてデビューし、短編「前哨」をベースにした「2001年宇宙の旅」を発表。スタンリー・キューブリック監督によって映画化された際には、脚本も手がけている。映画は1968年に公開され、映画史の中でも名作の一つに数えられている。
クラークの著書の中で紹介された未来的機器の中には、通信衛星など、数10年後に現実化されたものもある。通信衛星の軌道となっている静止軌道は、別名「クラーク軌道」とも呼ばれている。
そのほかの著書には、ヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞した「宇宙のランデヴー」や「楽園の泉」、「2001年宇宙の旅」の続編で映画化もされた「2010年宇宙の旅」(ピーター・ハイアムズ監督『2010年』)などがある。
「宇宙のランデヴー」は現在、デイヴィッド・フィンチャー監督が企画開発を進めており、2009年に公開される予定となっている。
【Variety Japan】
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