アフター・ビットコイン: 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者(中島 真志 著)読みました。

 
著者は金融機関で決済関係の仕事に従事したことがある人なら、
一度は著者の本を手に取ったことがあると思われる中島 真志氏。
 
元日銀。決済関係の著書多数ということで、本書も著者の知識からのアウトプットに期待して購入。
 
内容はビットコインの中身の技術であるブロックチェーン技術中心の記載で、
最近の仮想通貨業界の動向・実用に向けた研究につきわかりやすく解説している。
 
今後の仮想通貨の実用化については、どういうものがあるのかあまり実感というか質感がわからない状況だったことが、
本著を読むことによって少し整理された印象です。かなり勉強になりました。
 
通貨が、その時その時の時代に合った形に進化していくということを解説されており、その部分ではなるほどと思いました。
今となっては、現金を利用するよりカードや電子マネーでの決済が個人的には主流となっており、
日本銀行券の存在は薄くなっている印象で、並行して中央銀行がデジタル貨幣を発行してもいいのではとも思ってます。
最近ウルグアイでの発行が試験運用を開始したことが話題となっていましたが、その発想や論点を整理できました。
 
内国為替・外国為替・証券決済へのブロックチェーン技術の取り込みについても書かれており、
その業務に従事する人も勉強になると思います。