『もう親を捨てるしかない』 ??!?
『もう親を捨てるしかない』 幻冬舎 島田裕巳著
の広告が朝日新聞に掲載されていた。
かなりショッキングなタイトルだが、実際に
「今親孝行できるのは、特別に恵まれた人」 という見出しを読んで、なるほど・・・
と、考えざるを得ない気がした!
介護福祉老人施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設 は おむつ代もかからず、比較的安価で入所できることになっているのだが、圧倒的にその数が少なく、待機介護者の数が多く、入所できるまでに下手をすると寿命が尽きてしまう。
特別養護老人ホームの場合、その施設により差がでるが、有料老人ホームとは違い、入所時の一時金は不要となるがその分逆に少し割高になることも多くなってきた。
仮に両親に資産がなく、その子供・・といっても少子化ゆえいても二人が負担するとなると、ひと月に一人の子供が10万程度入所している施設に支払う必要がでてくる。
財産が多くあり、アパート経営などで、なにもしなくても収入が見込めるのであれば、そんなに問題はないのだろうが、現在の日本において、ほとんどの人はそうではない!
日本人の平均所得は414万・・・・大手にお勤めの方は少数派なので、そうでない場合を考えると、非正規社員なら170万弱・・・・・
片親が介護施設に入所すると、年間約200万近くはかかるだろう! 両親とも介護施設に入所するとなると・・・・
平均所得の残りは14万・・・・ 就学中のお子さんでもいらっしゃれば、というよりもはや一人でも生活できないレベルになる!
仮に親を入所させたとし、資産を失ってもよいかもしれないのだが、今度は自分たちが介護を受ける段になった際には・・・・ 手元にほとんど残っていない人が多くはないだろうか? どうにもならない現状の日本の経済状況の中で、介護施設の入居を断念せざるを得ない方のほうが多くなる・・・・
在宅医療に方向を変換しようと政府は思っているようだが、その担い手はいない・・・。
介護離職0を目指し、在宅医療の人材は大幅に不足、介護施設も待機者多数、の時代・・
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これらサービスを利用できるのは、一部の限られた運のよい人か、富裕層ということになる。
そこに対する不公平さは所得格差からくる。 公平な所得再分配が行われるとはいまだ言い難い状況だ!
不公平さが充満すると、不正が起こる。 生きるために闇物資に走った日本の戦後の姿が目に浮かぶ。
不公平さが充満すると、不正が起こる。 生きるために闇物資に走った日本の戦後の姿が目に浮かぶ。
決められたことを守るだけで生活は安定し、みな幸福になるのだろうか?
制度ばかりが先行すると、抜け道から多くが流れ込み、そこをふさぐと入れ物自体がパンクする!!
したくても、富裕層でなければ親孝行ができない状況はいかがなものだろう・・・・。