The Catcher in the Rey
有名だが、ほとんど表に出ることなく、伝説の作家といわれたJ.D.Salinger が亡くなったこともあり、村上春樹が訳した彼の著書であるThe Catcher in the Rey (ライ麦畑で捕まえて)が話題となっている。
私も注文したが、なかなか手に入らなかった。
さて、読み出すと・・・
なんとも一人の青年が、見るもの、触れるものがあたかもすべてにくくなり、ばかげて見えてしまうといった描写が延々とつづられてくる・・。
その主人公ホールデンは、人の行為や友達の人間性のひとつひとつに気に入らないところが多くあり、そのたびに頭がいたくなったり、吐き気がしたり、文句をいう天才だ!
そのくせ自身は弱く、物事を貫く努力も何一つしようとしない・・・。
しかし、ところどことでみせる、純真無垢なものへのあこがれとそれを守りたいと願う心が現実との乖離、つまり大人への成長過程でわかる必然となる偽善、欺瞞への怒りや憎悪、
そしてそれらを消したくてもすべて消せずに染められてしまう世界・・。
著者は皮肉たっぷりに、大人の卑しさについて表現したかったのだろう・・・。
そして、ある時期、大人へのステップを踏むにつけ、人は皆、その卑しさと対峙することになる・・。
純真さは消え、卑しき大人となって生きる・・・。
しかし、生きて子供の純真さを守ってあげることはできるだろう!
青春時代は大人への葛藤の時期でもある・・。
不条理は子供のときにもあることだが、大人の世界ではなおさらだ!
しかし、現実社会をみてみると、生きるために卑しくならざるを得ない大人が多くいる!
また、子供のときのような理不尽な仕打ちを平気でおこなう純真な?或いはこどもっぽい大人も散見する。
ふと振り返り、自分がきちんと(いろいろな壹岐で)大人になったのか・・・・。
ただ年をとり、純真さを失っただけの人間となったのか・・・。
青春時代、
みるものきくものすべて気に食わない・・
そして人を毛嫌いし、自分が限りなく落ち込んでしまっていたのか・・・。
少し思い出してみたくなってきた。