今度の新ドラマは学園モノで、俺と貴島くんは高校の教師役。
琴南さんや天宮さんなど、若くて実力派な女優さん達や若手の俳優達が生徒役として出演している。
もちろん、俺の恋人であるキョーコも主要キャストの一人だ。
今日は臨海学校のシーンを撮るために近県の海までロケに来ている。
生徒役の彼らは、まだ日が高いうちに撮影が終わったため、そのまま浜辺で遊んでいる。
彼女は久しぶりの親友との共演に浮かれはしゃいで琴南さんの隣でキュートな笑顔を振りまいている。
はぁ……。
可愛いなぁキョーコ。
その笑顔を俺だけに向けてくれたら最高に幸せなんだけど。
ビタミンカラーのビスチェタイプ水着が、明るく元気なイメージのキョーコによく似合っている。
確かに胸のあたりはちょっと寂しいけど、実は俺の掌に丁度収まるジャストサイズ。
スレンダーな身体にスラッと伸びた白くて細い手脚。
二の腕も太腿も滑らかで柔らかい。
程よく括れた腰も、形のいいお臍さえも愛おしい。
大人っぽい印象で綺麗系の琴南さんと元気でキュートなキョーコ。
タイプの違う美少女二人が並んでいる姿はとても華やかでよく目立つ。
現に生徒役の俳優達が遠巻きながら二人を見ている。
長めのパレオで脚を隠している琴南さんと違い、スラリと健康的な脚を晒しているキョーコに男子の視線は釘付けだ。
チッ。
その脚は俺だけのモノだ。
あの男共の目を全て見えなくしてやりたいが、現実的には無理だ。
いっそ、俺のこのパーカーを彼女の腰にぐるぐるに巻いてやりたい。
そう思って腰を浮かせたが、思い直す。
ダメだ。
そんな事をしたら、俺達の関係が周囲にバレてしまう。
俺としては、公表して堂々と馬の骨を牽制してやりたいが、彼女が望まないことを無理強いする訳にはいかない。
クソッ
こんな事なら昨夜、どんなに注意されてもあの綺麗な脚に目一杯痕を付けておくんだった。
仕方がない。
明日の撮影ではなるべく脚を出せないように、今夜はたくさんの痕を付けてやろう。
***
「……な~んて考えてんでしょ?敦賀くん?」
「……………」
「れ、蓮っ!!お前っ何てことをっ!!?」
「まったく、長年片思いだった彼女と漸く纏ったからって、がっつき過ぎると逃げられるよ?」
「…………」
「そうだぞっ蓮!大体、今日と明日で水着が違っていたら、話が繋がらないだろうがっ!」
貴島くんの勝手な妄想モノローグに社さんが乗っかる。
「………二人共。勝手に俺の心の中を読まないでください……」
ほとんど正解だっただけに、俺は強く反論出来なかった。
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大分涼しくなってきた今ごろに水着ネタです。
気持ちがダダ漏れな敦賀さんの心境を貴島くんが代弁してみました。
即興でポチポチしたので、読みづらいかもです……(;・∀・)ダ、ダイジョウブ…?