私が不特定多数の男性と関係を持ち始めたのは、昨年秋頃。
とあることから夫に対しては愛想をつかせており
離婚も考えていたことから
友達に、「彼氏でも作ったらいいのよ!」
と言われてから、悩んでいたものの(元々一途な女でした)
気分転換くらいならいいかなと足を踏み入れたのが始まり。


誰かに大切にされたい。
誰かに愛されたい。
ときめきたい。

そんな気持ちもあったが、婚外恋愛に本気になるのは困るなと思い
どちらかと言えば既婚者を探していた。

何人かの男性と会い、関係を持つが
恋人を探すと言うより
セックス目当ての人がほとんどで
それ以上は発展しないし
私も乗り気になれなかった

ただ、セックスの時間だけは
身体が繋がるため
少しだけ心が繋がるような気がして
身体だけの関係も、受け入れていた

それでも虚無感は続く。




そして春頃、彼氏に出会う。
付き合うことになったのは、彼の
「ハルカは俺の彼女」
宣言からである。
私以前にも付き合っていた人がいたが、ゆっくりフェイドアウトしたらしい。
私は二人目なのだろうか。

彼はいつも、何かしら褒めたり好きだと言ってくれていて
気づけばどんどん惹かれていた私は
飛び上がるほど嬉しかった。
「ハルカの喋り方、なんか好き」
「ハルカ、可愛い」
「そういう、現実的なとこ好き」
「抱きついてくる時、好き」
私を好きだと直接言われたことは無かったが、この外から攻める戦法?にはすっかりやられてしまった。

彼はとても嫉妬深く、過去の男のことを話すと不機嫌になる
「俺はハルカの楽しみをどうこう言うのは違うと思う」
と言いながらも
「俺以外の男禁止」
と言っていた。

最初は私も、セフレに関係を終わらせようと連絡した。
ただ、その一途さは長く続かなかった。



そう、彼氏が出来ても
私は未だに満たされない何かを埋めようとしている。
私の虚無感
物足りなさ
モヤモヤは、彼氏では埋まらない。
彼氏はもちろん既婚者で家族優先である。
分かっていて、付き合っているし
先を望む気もないし
家庭優先でというのはルールである。

しかし、これが既婚者でなくても私のもやもやは埋まらないことを知っている。

会えない時間
連絡が取れない時間
その隙間に私は誰かを探す。

体を重ねる一瞬一瞬で、その隙間を埋めている。
男の人では埋まらないとわかっているこの心の隙間は
恋人でも
セフレでも
お金でもない。

きっと自分自身に問題があると
私は随分前から理解している。
だから、こんなことをずっと続ける意味もないと思っている。


彼氏がいるのにセフレもいるのは何故か。
それは、そもそも私にとってどちらも結局同じなのだと思う。


そして、彼氏にばかり依存しないための策でもある。
同じと言いながらも、彼氏と別れることになれば私は相当メンタルをやられるだろう。
リスク分散と言うとなにか違うが
傷つかないように、気を紛らわしているのだ。



私はこの心の隙間を早く無くしたい。
他の誰かではなく
自分自身で解決できるように
日々誰かと身体を重ねながら、自分を探し続けている。