風俗のセラピストとの待ち合わせは、とあるコーヒーショップの前だった
時間少し前に到着するつもりが、少し遅れたように思う。
蒸し暑い夏の日で、既に汗だくになってしまって
少し早く出てゆっくりすればよかったと若干後悔した。
待ち合わせ場所には、若い人たちがたくさん群がっており
知らない男性を待つには不自然ではなかった。
「ハルカさんですか?」
突然声をかけてきたのは、とても背の高い好青年だった。
髪の色は明るいが、誠実な印象があり
少しホッとした。
「歩きましょうか」
彼のエスコートで、ホテルへと歩いた。
今日は仕事できたのか
普段はどんなことしてるのかなど
当たり障りのない会話をしながら
あっという間にホテルへとついた
この時、わたしはラブホに入るのが片手におさまるくらいの時で
知らない男性と入る事に
なんだかとても後ろめたさを感じながらも
好奇心でドキドキが止まらなかった
ついに入ってしまうのか…
ただ、流れとしてはいやらしさも全くなく
本当に普通のマッサージだけなのかしらと思う程度だった。
部屋に入ると、セラピストさんは手慣れた感じでソファへ誘導。
ドリンク注文し、お風呂をためながら雑談をしつつ、私の希望を聞いてくれた。
緊張が凄いので、思わずアルコールを注文、、
セラピストさんからは、
「もう会うことは無いかもしれないような仲だし、思い切って素直にうちあけてみて」
との事。
彼氏でも夫でもない人とホテルに来る時点ですごいことだが、普段相手に素直になれない私にはなかなか、不思議な状態だった。
イったことが無いこと、新鮮さが欲しいこと、枯れてしまうと思ったことなど素直に伝えた。
やってみたいこと、されたら嫌なことも聞いてくれた。触られたら嫌なところも。
SかMか?という問いに、Mだと思うと応えると、目隠ししても良いかを聞かれた。
また、フェラはありか?なども聞かれた。
どんどん具体的になってきて、緊張は爆発しそうだった。
一通りヒアリングが終わると、ためておいたお風呂に入ってきてくださいと言われて行った。
身体が温まるとリラックスできるし、ゆるむようだ。
タオルや歯ブラシ、マウスウォッシュなどもきちんと準備されており、手際の良さからさすがプロだなと感じた。
髪の毛も含めてひと通りしっかりと洗って、湯船にゆったりと浸かり温まった。
歯磨きも念入りに行った。
お風呂から上がると、ガウンをはおり部屋に戻った。
証明は暗く落とされ、BGMが流れている。
「髪まで洗わなくても、そういう匂いも好きですよ。」
と言われた。
そういう所、なんかいい。…洗ってしまったけど。
オシャレなジャズを聴きながら、お酒を飲み
今度はセラピストさんのシャワーを待った。