大河ドラマ「麒麟がくる」。今回は台風で中止。。「麒麟は来なかった~」えーんえーん

伊勢湾台風に匹敵する台風というのですから致し方ない。次回に楽しみは持ち越し!

とはいかず。第23話「義輝、夏の終わりに」ネタバレというサイトがあったので見てしまいました^^; 

おおよそ考えていた流れからは外れてないみたいですニコニコ

 

内容に触れると放送の楽しみがなくなるので、本稿では光秀が尾張に行ったあたりの永禄8年(1565年)の主な出来事をまとめてみました。

 

○永禄8年(1565年)の主な出来事

 3月・家康。東三河を統一。

 5月19日 足利義輝三好義継一派によって殺害される。

 7月10日 美濃の加治田城が織田方になる

 7月28日 一条院覚慶(かくけい)、のちの足利義昭が奈良を脱出し、六角氏>武田氏(若狭)>朝倉氏を頼る

 8月上旬 信長。伊木山に陣を構える。宇留摩(うるま)城は降伏。猿啄(さるばみ)城は丹羽長秀軍が落とす

 8月28日 堂洞城(どうぼらじょう)を落とし、東美濃の大部分を手中に収める。

 9月  「麟」(りん)の花押を使い始める。

 

9月に信長が使い始める花押。それが 「麟」の文字。麒麟の一文字!

23回のタイトル「夏の終わりに」「夏の尾張に」と置き換えられる。

麒麟は義輝から尾張の信長に引き継がれる。という含みなのでしょうてへぺろ

 

永禄8年は美濃攻めで信長が多忙を極めた時期で、ここに光秀がやってきても応じるのは難しいでしょう。義輝にとっては「時期が悪かった」ということでしょうか。これも天命ですね。尺的にドラマでは詳しく触れられないと思うので信長の「美濃侵攻」を番組前に少しまとめてみます。

 

○永禄8年(1565年)

1)7月10日 加治田城の佐藤一党が内通。織田方になる

2)8月上旬 伊木山に陣を構える。これを見た宇留摩城は守り切れないと判断し退城。

3)8月26日 丹羽長秀の先鋒河尻秀隆が猿啄(さるばみ)城を落とす

4)8月28日 堂洞城陥落。加治田城に入る

5)8月29日 信長。首実検中に長井道利斎藤龍興軍に襲撃されるが無事、小牧山に撤退

6)9月1日  新たに加治田城主になった斎藤利治(新五)が関城を攻め、長井道利は退城

>美濃の東側を手中に収めます!

 

信長東美濃侵攻地図

1)美濃攻めで味方が欲しかった信長にとって、1)の加治田城の佐藤一党が織田方になったことは非常に大きな出来事でした。この時、関城の長井道利、加治田城の佐藤忠能(さとうただよし)、堂洞城の岸信周(きしのぶちか)は盟約を結び、佐藤から岸に人質(娘)を差し出すなど裏切れないような体制を作っていました。しかし、加治田城の佐藤忠能は人質に取られている実の娘を犠牲にしてでも信長と結ぼうと決意します。そして裏切りを知った堂洞城で娘は磔にされます。。惨い戦国の世。切ない。磔にされた夜、娘の亡骸は加治田勢の家来がひそかに忍んで回収したそうです。麒麟を願う人々の気持ちもわかる気がします。一方の岸勢も鬼神が乗り移ったかのような見事な働き。妻も逃げずに戦い最後は夫婦相刺し合い果てました。信長が高禄をもって抱えるといってもなお主家に殉じようとする姿は当時は武士の鑑とされたでしょう。

 

2)3)信長は本格的に東濃侵攻を開始。この時活躍が目立つのは木下藤吉郎(後の秀吉)と丹羽長秀です。丹羽長秀はよく知らない人が多いと思いますが、信長軍では要所要所で活躍し、信長の信頼が非常に厚かったことがわかります。河尻秀隆も地味ですがめちゃくちゃ活躍した武将です。彼も本能寺の変で人生が一変した気の毒な武将の一人です。

 

4)8月28日に堂洞城は陥落。この時、戦に参加していた太田牛一(信長公記の作者は自身望楼に上り、弓を射て活躍したのを信長自身が誉めてくれたと書き記しています。信長は戦では前線にいて自らも城攻めに加わっていたことがうかがい知れるエピソードです。戦のあと加治田城に入ると佐藤忠能は信長に感謝の言葉も言い尽くせないほどであったと記しています。

 

5)翌日29日。首実検をしていると長井道利斎藤龍興軍に襲撃されます。兵は3000あまり。信長軍は700名あまり。信長は足軽戦でうまく乗り切り撤退しています。斎藤方は「惜しいことをしたと悔しがった」とあります。

 

6)9月1日。新たに加治田城主になった斎藤利治(新五)が盛り返して関城を攻めます。囲まれた長井道利は稲葉山城に撤退。これで東濃は信長の手に落ちました。斎藤利治(新五)斎藤道三の末子で、この後も織田軍で活躍します。長井道利は稲葉山落城後、斎藤龍興と一緒になって大阪をはじめ事あるごとに信長の邪魔をすることになります。これも運命でしょうか。

 

【麒麟が来る。美濃関係の人物相関図】

麒麟がくる人物相関図

それではまた次回を楽しみにしてます!^^