あごの痛み それって顎関節症? | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


先週、歯が痛くなって、久々の歯医者通いです。子どものころから苦手なんですよね~、歯医者さん。お世話になりたくないなぁ~と思って歯磨きしてても、どうも虫歯になりやすい歯質らしいです。両親ともに総入れ歯になったので、遺伝ですかね。


歯医者さんでつらいのは、あの機械の音もそうですが、治療のために口を開けていなければならないところ。だって、あごが痛くなるんですもの。必ず「もっと開けてください。」と言われてしまう。それと、口を開けてる状態なのに質問されるのも困りますね。「しゃべれません」が「ひゃへえあへん」になる(笑)。


あごの痛みといえば、やっかいなのは顎関節症ですね。最近、患者数が増えているといわれます。骨格的にあごの小さい人が増えているからでしょうか。ひどい場合には、口を開けられなくなることもあるとか。


日本顎関節学会の「顎関節症の定義」によると、
「顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節(雑)音、開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする慢性疾患群の総括的診断名であり、その病態には咀嚼筋障害、関節包・靱帯障害、関節円板障害、変形性関節症などが含まれている。」


つまり、顎関節の周りに何らかの異常があって痛い、口を開けると音がする、口を思うように開けない、口を開けるとあごが左右にぶれるといった症状が慢性的にある状態。どこが具合悪いのかによって、以下のように分類されます。


Ⅰ型 … あごを動かす筋肉(咀嚼筋)に問題があるもの。多くは筋のこりと痛みです。

Ⅱ型 … 関節を取り巻く関節包や靱帯、クッションの役目を果たす関節円板の障害。

Ⅲ型 … 関節円板の位置がずれたり、円板に穴が開いたり、円板が線維化して硬くなったもの。

Ⅳ型 … 関節軟骨が壊れたり、骨や円板が変形したもの。

Ⅴ型 … Ⅰ~Ⅳのいずれにも当てはまらないもの。ストレス性の急性顎関節症が含まれる。


顎関節症の原因になるのは、歯ぎしり、歯のくいしばり、カチカチと歯をならすくせがある、頬杖をつく、食べるときにいつも同じ側で噛む、うつぶせに寝る、あごと肩の間に受話器をはさむ、歯の噛み合わせが悪いなど。歯のくいしばりや寝ている間の歯ぎしりは、ストレスとの関係も深く、何かとがまんしてしまうタイプに多くみられます。


痛みがさほど強くなければ、放っておかれることの多い顎関節症ですが、くびや肩のこり、背中の痛み、頭痛、耳鳴り、めまい感、自律神経失調、不眠などの誘因にもなります。できれば早いうちに手当したいものですね。まずは、原因となるような行動を防ぐことが大切。


Ⅰ型ならば、顎関節のクセとコリを取る体操 で予防できるはず。つい歯をくいしばるくせのある方は、ぜひお試しくださいませ。痛みのあるときは、目と唇を軽く閉じて、上下の歯を離し、自律訓練法 のようなつもりで、「あごや顔の力が抜ける、肩の力が抜ける…」と心の中でとなえてみるといいかも。


明日はツボをご紹介します。一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』

ツボの目次→やや欠け月
足ツボ(リフレクソロジー反射区)の目次→半月
妊娠・産後・授乳・子どものケアの目次→三日月
アロマセラピーの目次→新月
『養生訓』の目次→星空
体操とストレッチの目次→夜の街