昨日当ブログにご訪問くださった明日香さん は、
CRPS(Complex Regional Pain Syndrome)。
CRPSとは、複合性局所疼痛症候群のことで、
外傷などの後に発生して、その傷が治った後に、
その傷の程度に不釣り合いな強い痛みが残るもの。
触れただけでも痛みを感じるアロディニアが生じ、
浮腫、皮膚の異常、発汗異常などを伴ったりもする。
運動障害をきたすこともしばしば。
しかも、痛みはだんだん悪化することが多い。
神経ブロックが有効な場合とそうでない場合があり、
決め手となる治療法もまだみつかっていない。
心因性疼痛として誤診されることもあるとか。
Type Ⅰは神経損傷がみられないもので、
Type Ⅱは明らかに神経損傷がみられるもの。
と、分類上は分けられているけど、症状は同じ。
明日香さんの場合は交通事故がきっかけですが、
まれに採血後の痛み として起こることもあるようです。
統計資料を見つけられなかったので、
どのくらいの患者数があるのかはわかりませんが、
外傷や採血の傷がきっかけとなりうることから、
いつどこで誰がなってもおかしくはありません。
決して他人事ではありませんね。
世界的には国際RSD/CRPS研究財団 が
標準的治療ガイドラインを発表しており、
日本でも厚生労働省CRPS研究班 があって、
診断基準が作成されつつあるようです。
「痛み」がメインの病、つらいでしょう。
神経ブロックも一時しのぎにしかならないなんて。
痛みの緩和に、鍼が役に立つかもしれませんが、
調べて分かった範囲では、症状から考えると、
かえって悪化させる可能性もなきにしもあらず。
やるとすれば、反対側か遠隔でかなと思います。
難病指定の申請は出されていても、
認定までどのくらいかかるのでしょう。
有効な治療法が一日も早くみつけられますように。
声援をおくります。