旅に連れていく一冊
ヨーロッパでは、旅先で本を読んでいる人によく出会う。列車でも浜辺でもプールサイドでも。「恋人までの距離(Before Sunrise)」でもジェシーとセリーヌが出会ったとき、やはり列車で本を読んでいた。確かに長距離移動のとき一冊あると便利だし、何より旅先ではなぜか本がよく進む。旅の気分を高めてくれるものはなおさら。なので、今回も荷物にならないよう一冊だけ連れて行こうと用意したのが、沢木耕太郎「銀河を渡る」。旅に連れていくにはぴったりじゃないかしら。毎週楽しみにしていた「ゴロウ・デラックス」がついに迎えた最終回。最後のゲストが沢木耕太郎であり、課題図書がこれだった。沢木さんとの会話に心を開いていく吾郎ちゃんを観て本当に感動した。そして、吾郎ちゃんが最後に朗読した一節が、これからの私の指針にもなる言葉だなと思ったのだ。もちろん、吾郎ちゃんの今の心情とリンクしていたのだろうけど、これまでの人生で私もそうしていこうと感じていたことと同じだったのだ。「犬は吠える、がキャラヴァンは進む。」沢木さんが25年の旅を通して無数の人や場所と出会ったように、そしてその出会いを通して多くを学んだように、もうすぐ始まる私の旅もそんな風でありたいと思う。