前回の続きです。


フランス映画ベストに選んだ2作品は、私の好みにぴったりという超個人的趣味全開のセレクトでしたので、改めて、人におすすめするならという視点でセレクトしてみましたニコニコ


星星星

フランス映画部門 おすすめ編

『アマンダと僕』

『冬時間のパリ』



『アマンダ〜』は前年2018に東京国際映画祭で観たんですが、公開は昨年でしたので。

大きな喪失とどう向き合うかというストーリーには誰もが共感できると思います。アマンダちゃん役の彼女も可愛くて。

ただ、喪失の原因になった出来事には、『7月の物語』とも繋がる部分があり、どちらも今のフランスの心情を表現しているような気がします。



そうそう、6月のフランス映画祭に主演のヴァンサン・ラコストくんが来日してくれて運良くサインをもらいました!



『冬時間のパリ』は、オリヴィエ・アサイヤス監督の最新作。日本ではあまり知られてないし、私も過去作に詳しくはないけど、今回はヴァンサン・マケーニュが出演していると知り、楽しみに行ったらすごく良かったです!

パリのおしゃれな恋愛映画としても観れるけど、デジタル化に呑まれる今の出版業界の現状や政治とメディアの関係についてシニカルに描かれていて、会話がとにかく面白い。

あと、ビノシュはこれまで観た中では1番チャーミングで可愛く感じました。ヴァンサンは期待通り素敵でした!まだ彼を知らない方はぜひ注目して欲しいです。


次は部門別です。


星星星

ドキュメンタリー部門

i -新聞記者ドキュメント-

『ダゲール街の人々』



i新聞記者〜』はとにかく面白かった。アンティーブ滞在時、フランスのテレビや新聞で伊藤詩織さんのニュースを何度か目にしていたのに、肝心の日本ではほぼ報道されていない違和感を強く感じていたのですが、その理由の一端が見えたような。

フランス語の勉強のために、毎日10分のラジオニュースをこれで聞いているんですが、たった10分でも日本に知らされていない世界情勢が見えてきます。まずは知ること、知ろうとすることが大事なんだと強く感じています。



『ダゲール〜』はアニエス・ヴァルダの1975年の代表作。初めて映画館で観ることができてすごく感動しました。彼女の視点からたくさんの気づきをもらい、自分にとってのダゲール街を散策したくなりました。

今年パリに寄る際には絶対にダゲール街をウロウロしようと思います!


星星星

リバイバル部門

『アンナ (デジタルリマスター版)』

『さびしんぼう』(1985



『アンナ』は言わずもがなカリーナ・カリーナの魅力全開の素晴らしい作品。セルジュ・ゲンズブールの旋律も、若かりしブリアリもだけど、眩しいほどキラキラのマリアンヌ・フェイスフルは素敵すぎる。

もとはカラーテレビ普及のために1967年に製作されたテレビ映画とのことだけど、初めて映画化されたのは90年代、渋谷系真っ盛りの日本だったというのも思い出深い。

奇しくも昨年末にアンナ・カリーナは亡くなったばかり、、、寂しいですね。



『さびしんぼう』は東京国際映画祭の大林宣彦特集にてフィルム上映されました。アイドル映画という体でも、ザ・アイドル映画とは一線を画していて、尾道の風景とショパンの「別れの曲」の美しさが胸に沁みる。大林ワールドにはどこかフレンチ要素を感じるのは私だけでしょうか?

尾美としのりさんがショパンを弾くシーン、実は大林監督が二人羽織で弾いていたと、富田靖子さんがアフタートークで語ってくれました。


星星星

日本映画部門

『新聞記者』

『半世界』

『男はつらいよーお帰り寅さん』


『新聞記者』は内容のせい(?)、『半世界』は芸能事務所のせい(?)で、マスコミの忖度でほとんど宣伝されなかったけど、劇場は満員でした。






一方は政治とメディアという大きなテーマ、もう一方は田舎の市井の人々の暮らし、と世界観は真逆だけど、考えさせられることが多く、語りたくなるという意味で良作だと思います。どちらも忘れられない台詞があり(ひとつは田中哲司さん、もう一つは吾郎ちゃん)頭から離れません。2作品とも各賞レースにノミネートされていて、発表が楽しみです。




『男は〜』は寅さん好きには堪りませんね。もちろん泣き笑いのオンパレードです。久々の後藤久美子が国連の職員、しかも難民救済の活動をしている役というのに現代性を感じました。人情話と世界情勢をうまく繋げるあたり山田洋次監督の巧さだなぁと。ゴクミのフランス語も聴けます!


発表は以上です

とはいえ、他にもたくさん観て良かった映画、好きな映画がありました!

ので、時々お話しようと思います。


ちなみに、今年2020年の映画はじめは是枝監督の『真実 特別編集版』にしましたおねがい

ガレットデロワのお話(こちら)のときに少し感想書きましたので良かったらご覧ください。


今年はどんな映画に出会えるなかぁ。

ポン・ジュノの新作も気になるし、フランス以外では北欧映画に興味が高まっています。

リバイバル系では、2月のミシェル・ルグラン特集が楽しみ。アンナ・カリーナの作品も観られますしね。