理由を訊ねても教えてくれなかったけれど、毎日毎日、日を重ねるごとに妹は かわいくなっていました。
ぼくの担当した女の子が配信イベントに出ることになって ログインだけしてみようと思ったら そこに見覚えのある顔がもうひとつ。
その画面をタップして見たらやっぱり。
沢山の人たちに かわいいとか 綺麗とか いくつものコメントを頂いている 自分にとって別の意味で、眼に入れても痛くない程 かわいくて仕方ない お前の姿を眼にした。
小さいころ 交通事故にあって身体の半分動かなくなったお前が こんな笑顔を見せるなんて 全然知らなかった。
そんな配信を隣の部屋でしていたなんて。
他人の振りをしてコメントを書き込んだらバレて
配信を止めてしまうかな?そしたらまた 明るい顔を失ってしまうかな?
そう思って時間がどんどん流れて行った。
何分間の配信なんだろうか?もうお終いの挨拶を
画面の中の近くて遠い女の子がしていた。
『お前が世界一かわいいよ。』ヲタくっぽい台詞をスマートフォンに打ち込んで ちょっとだけ泣いてしまった。
配信が終わったらしく 妹が自室から出てくる音がした。
いきなり自分の部屋のドアが空き 『最後のヲタくお兄ちゃんでしょ』って。
『お前が世界一かわいいよ』なんていったことも書いたこともないからな。
そんな言葉を聞いたお前の顔が『画面の中にいた美少女』だった。
そしてぼくは『配信者に恋をした。』