Last Angel No.134
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S「鳴ってる…、」
和「や……だ…」
S「切れちゃうから……、」
和「緊急ならね……。掛かってくるはず…。
また…、」
そう言いながら
覆い被さるように
ソファーへ押し倒したら
遠くで呼んでいたはずの「 音 」が
聞こえなくなった。
和「ないわけないじゃない……。」
S「ん…?」
和「次が……。」
S「嫌だ、」
和「俺が……。 嫌だ……。」
触れるだけのキスが
甘く絡み合う頃、、、、
♪~//♪~//♪~//
S「緊急だね 笑」
和「俺には聞こえない……。」
S「鳴ってる 笑」
和「鳴ってない……。」
なかなか離れようとしない俺の唇に
あいつは手のひらを当て
S「聞こえてるでしょ? だから……。ね?」
そう言って微笑みながら
俺の首に手を回し、ハグをしてから
足早に音のする方へ消えた。
和「ね? って……。」
「嘘でしょ?」
ため息混じりに手を伸ばして
近くにあったクッションを手繰り寄せ
お腹に抱き寄せた。
和「どうする……。」
「俺が緊急事態……。」
S「うん、うん……。それで……。」
あいつの声が聞こえるが、
敢えて後ろから抱き付く必要も、
聞き耳を立てる必要も、ない。
何で? って、
あいつの言葉付きで
電話を掛けてきた相手が誰なのか、