二日目



和「今日も1日、お疲れ様でした……。」



そう言って時計に目をやると
18時過ぎ


携帯を手に取ると
メールを受信していた。



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大きいのと小さいの

どっちがいい?


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あいつからのメール。



和「フフッ……。

「要らない。金で買えるものは。」




『貰ったじゃない。 すでに。
いくら積んでも「買えないもの」を、ね。』




でも、きっとそう返信したら
あいつの頬っぺたが膨らむから




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ボールチェーンの、ネックレス

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そう返信した。




和「膨らんじゃうね? それでも。
答えになってないんだから、 笑」




それまでと同じ今日を過ごして

眠りにつく、その前に、




今日 何度目かの

メールを打つ。





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そんな事じゃ憎まないよ?

憎まないけどさ、


一人じゃ苦い。


甘いケーキを食べた後の

珈琲は。


おまえはまだ、解っていない。


44070914" 4733"47 151114"

07"1716"31

3313011412…。


また、明日

おやすみ


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目を閉じて


和「しぃ…。」


あいつの名を呼んだ。







きっとね。

恋に落ちたすべての人の心の中に居るはず。




『 背中に羽を持つ
小さくてとても可愛らしい妖精 』が。





和「でも、現れるんじゃないよ……?」


「面倒だから……。おまえの相手は。」






~ 続 ~