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ブログの主な登場人物
重度の知的障害を伴う自閉症青年 タツ
私(タツの母)
タツのパパ
タツのお姉ちゃん
先日、タツと電車に乗っていたとき、目の不自由な人が電車に乗ってきました
私たちと同じ横浜駅で降りたんですけど、横浜駅って普段から物凄く人が多いんです
しかも、そのときは平日の夕方だったから、帰宅ラッシュが始まるころ
目の不自由な人は、白杖をつきながら階段を下りて、どんどん進んでいました
点字ブロックに沿いながら進んでいたんですけど、人が多くて白杖の先がバンバン人に当たるんですよね
みんなびっくりして振り返るんです
突然、自分の足に白杖が当たったら、そりゃびっくりしますが、目の不自由な人はただ点字ブロックの上を歩いていただけですよね
そして、目の不自由な人は私たちと同じ電車に乗り換えるらしく、乗り換えた先のホームに来たんですけど、
ホームの点字ブロックって、結構、ホームの際にあるので、何か、ハラハラしながら見てしまいました
ちょっと人がすれ違う時に当たってしまうと、ホーム下に落ちちゃいますよね
やっぱりホームドアが必要だなあと感じました
そのときに思いました
目の不自由な人って、物凄く大変なんだろうなあと
点字ブロックを知っていても、普段、私たちがどれだけそれを気にしているのかと言われたら、
おそらくあんまり気にしていないと思うんですよね
横浜駅のような巨大な駅だと人が物凄く多いので、ほとんどみんな点字ブロックって気にしていないのでは と感じてしまいます
だから、目の不自由な人が白杖を持って歩いているとき、バンバン人に当たっちゃうんですよね
「邪魔しちゃって、ごめんなさい」と点字ブロックの上に立っていた人が謝る場面もありましたが
大体の人が自分が点字ブロックの上に立っていることを分かっておらず、自分に当たってただびっくりしていました
きっと、あれだけみんなにバンバン当たっていたら、中にはいちゃもんをつけてくる人もいるのではないかと感じましたね
障害者が通っている事業所は、いわゆる普通の会社のラッシュ時間と少しずれて通所するようにしているところが多いんです
(タツの事業所も10:30~15:30までです)
トラブルを避けるために
先日会った目の不自由な人も、「もっと人の少ない時間に移動しろ」とか言われた経験があるんじゃないかなあと思いました
でも・・・それって・・・それで解決するのかな???
目の不自由な人な人にとって点字ブロックって、生命線なんですよね
それにそって歩いているんだから
目が見える人たちは、点字ブロックは見えるんだから避けて通ることは可能なはず
トラブル回避のために人の少ない時間に移動することは、ある意味正しい選択とも言えるけれども
どの時間に移動するかは、その人の自由じゃないのかな?!
私たちがちょっと気にすれば、バンバン当たることはなくなるはず
今はインクルーシブ教育が叫ばれたり、多様性を受け入れる社会などと言われていたりして、
いわゆるマイノリティーと言われている人たちが、やっと堂々と世の中に出てこようとしている過渡期ですよね
タツも小さいときに、見知らぬおじいさんに「こんな子は、施設に入れておけ」と怒鳴られたことがあります
まあね、おじいさんの時代は、そういう時代だったから拒絶反応を示すんでしょうけど
昔は障害を持っている人が、いわゆる健常者と言われている人に遠慮をしながら過ごしていましたよね
なんで同じ人間なのに、隅っこで暮らさないといけないのか!!
なんで、遠慮をしないといけないのか!!
私がもし目が見えなくなったら、横浜駅を一人で歩くなんて勇気は出ないから、
1人で移動していたお兄さんが、凄く格好よく見えてしまいました
きっと、そこに至るまでには物凄く努力をされたであろうに・・・
知的障害や自閉症の世界には詳しいけれども、その他の障害の世界はあんまり分からない
微力ながら、私も意識を変えていかなければと思いました
今回も読んでいただき、ありがとうございました。
サクランボは去年、父の日に送りました!!