ブログを見に来てくださり、ありがとうございます。
いつもは「重度の自閉症の息子の20年の成長記録」を書いていますが、今回はタツのお姉ちゃんが中学生のときに受けたいじめを、どのように克服したのかを書きたいと思います。
現在25歳のお姉ちゃんの許可は取ってあります。
子供の性格、親の性格、環境、いろいろな要因があるので、これは、あくまでも我が家の例であり、全ての人がこれでうまくいくとは思いませんが、何かのヒント、参考にしていただけたら幸いです。
このブログは2年前に書いたのですが、いわゆる健常と言われるお姉ちゃんも、いろいろありました
「いじめ」と一言で片づけられますけど、当事は本当に毎日、祈るような気持でした
「生きて帰ってくるのだろうか」とか
中学生と言っても、まだこの世に生まれて13年です。世界は広いということを理解するには、幼すぎます
ただ、これはあくまで、私たち親子が実践したことで、全ての人に当てはまるとは限りません
ここからが、再投稿です
前回の内容はこちら
母:まずは一歩を踏み出せた。あなたは、どうしたい?
娘:いじめがなくなってほしい。
母:そのためには、どうすればいいと思う?
娘:・・・
母:いい? よく聞きなさい。
「今、あの子たちを殴ってこい」とあなたが私に言ったら、母は殴りに行ってもいい。
そんなことはたやすい。
で、それで満足? そうじゃないよね?
娘:・・・
母:自分のいる場所だから、ママが殴っても解決はしないんだよ。
自分で何とかするしかない。
姉:そんなこと言ったって、怖いしできないもん。
私になんかできるわけがない。
ダメな子だもん。できない子だから。
ママに私の気持ちなんて分かるわけがない!!
このやり取りのときに、部屋の様子を見に来たタツが殺気を感じたのか「あはははー」と言って去って行きました
詳しくはこちら
それまでのお姉ちゃんとの話し合いの中で、「今の部活をやめて、小学生の時に習っていた体操をやりたい」と言ったりしてきました
でも、それは母からしてみたら、今の場所が嫌だから次の場所。ちょっと違うような気がして(だって、体操、そんなに好きじゃなかったような)
母:じゃ、その場所でまた同じようにいじめられたら?
また次の場所を探す?
そういうことだよね? あなたは、それでいいの?
ここら辺の対応がよく言われている「いじめられたら逃げてもいいんだよ」とは全然違うとは思いますが
そのような話し合いを経て、先程の「ママに私の気持ちなんか分からない」につながります
そのセリフを言われて、猪突猛進タイプの母が切れました
母:あのね、人の気持ちなんて誰も分からないんだよ!!
じゃあ、何か? あんた私の気持ちが分かるのか?
大事な子が、大好きな自分の子がリストカット(実はちょっとだけ、いじめがつらくてリストカットしていました。1か所だけ。薄くですけど)された母の気持ちが分かんのか?
じゃあ、タツの気持ちが分かんのか?
生まれたときから人と違っていろいろ自分で出来ないことが多いタツの気持ちが、あんたに分かんのか?
あんたさ、「自分だけがつらい」って思っているみたいだけど、みんなあんたが泣いていたらつらいんだよ。
私だって、パパだって、タツだってつらいんだよ。
さっきから聞いていると「あの子のせい」「先生が気付いてくれないのが悪い」とか、人のせいにしかしていないけれどもさ。
あんたには、まだ出来ることがある!!
出来ることがあるのに、やっていない。
あなたには、分かるでしょ。
出来ない子も世の中にはいるってことを!!
やりたくても、その術を持っていない子がいるってことを!!
(タツのことです)
いじめをするような人は、残念な人。困っている人。
とっても小さい人間。だから、人をいじめる。
あなたはダメな子なんじゃない。素敵な子。それは、私が保証する。
あなたなら、出来る!!
自分の居場所は、自分で奪い取ってこい!!
と、多分、ネットに上げたら、猛烈に反発が来そうな発言を母は言いました
まあ、当時は私も必死でしたからね
逃げないで、立ち向かえって言ってしまいました
でも、きょうだいに重度な自閉っ子がいたから、お姉ちゃんにも刺さったんでしょうね
「出来るのにやらない」って言葉が
そこから、母とお姉ちゃんで、いじめに対抗するための作戦会議を開くことになりました
今回の描写は、「立ち向かわないことがだめ」ということではありません。
「やらないことがだめ」ということでもありません。
逃げるのが正解の場合もあります。
その子の性格、ご家族の状況、いろいろあると思います。あくまで、これは、我が家での場合です。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。
早く買わないと、いい感じのが売り切れちゃうんですよね。
去年は、それで失敗したので、今年はもうお花を頼んじゃいました。