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重度の自閉症の息子の20年の成長記録です。
「地域の小学校に行く」
と決めましたが、お姉ちゃんに何て伝えよう。
ある日の夕飯どき、お姉ちゃんに「話がある」と伝えました。
彼女は、当時小学校4年生。
「あのね、タツ君、お姉ちゃんと同じ小学校に行くことになったんだ。
3組さん(個別級)に入るんだけど、いいかな? 」
「・・・」
「タツ君は、自閉症という障害があるって言ったよね。
だから学校で、もしかすると変なことをするかもしれない。
そのことでお姉ちゃんは友だちから何かを言われるかもしれない。
いじめにあうかもしれない。」
「・・・」
「もし、いじめにあったとしたら、ママが全力であなたを守る。
だからタツ君を小学校に入れてもいいかな」
お姉ちゃんは泣いてました。
多分、いろいろな感情があふれたんでしょう。
いじめは嫌。
何か言われたりするのも嫌。
でもタツ君は大好き。
どうすればいいのか分からない。
まあ、小4ですからね。
お姉ちゃんを抱きしめ
「もし、いじめにあったら、本当に全力で守る。
で、お姉ちゃんが
『タツ君、嫌だ。なんで普通の弟じゃないの? とか言っちゃいけない』
とか思わなくていいよ。
そう思うのは、ある意味、自然なこと。言ってもいいから。
思ったことは言ってもいいから」と。
そして、しばらくしてから、
「タツ君が一生懸命なのは分かるよね。
恥ずかしい子じゃない。困った子じゃない。
困ってる子。
分からないだけ。
あなたが堂々としてたら人はいじめないよ」
とアドバイスをしたように記憶しています。
彼女は、タツ君が大好きです。
今では溺愛に変わってます。
「分かった」と言ってくれました。
「分かった」と言うしかなかったかもしれませんが
今でも、あのときの光景は覚えています。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。