ブログを見に来てくださり、ありがとうございます。
重度の自閉症の息子の20年の成長記録です。
年長の頃のタツのこだわり。
開いてる扉などを必ず閉めること。
あとは、コップの水などを「おっと」と言ってわざとこぼし、「こぼれちゃった」と言うこと。
「おい! こぼしちゃっただろ 」と突っ込みたくなるこだわりです。
扉より、このこだわりの方が面白い。
だって、療育センターで絵の具で絵を描いているとき、「あっ」と言いながら、筆を自分の服につけるんです。
何が「あっ」だよ・・・
「ついちゃった」
「つけちゃっただろ」
と漫才のようなやりとり。
そこで母は、決断しました。これらのこだわりは潰そうと。
まず、こだわりを完結させないように、徹底阻止をしました。
そして、「よく我慢できたね」とものすごく褒める。
そうすると、タツも「おっ」という顔になります。
でも、実際は我慢してないんですよ。
彼は力づくで扉を閉めようとしているときに、母が扉を押さえて閉めさせないようにしました。
コップに入ったお茶も、こぼそうとしているタツの手を押さえ、絶対こぼさせないようにしました。
(この頃、療育センターで順番を教えるために、コップを持って並んで先生からお茶をもらうというということをしていました)
とにかく、今思い返しても、この年長の1年は褒めることに徹していたなあと思います。
療育センターの先生にも「本当に徹底されてますね」と言われるほど。
「こぼしちゃダメ! 」「閉めないで」など、マイナスな言葉は一切言わなかったように思います。
母にとっても試練でしたが、怒るより褒める方がお互い気持ちいいですよね。
これは副次的効果も生まれ、いつも褒めるので、たまに怒るとタツに刺さります。
とにかく、親子ともども頑張って戦った1年だったと思います。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。