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重度の自閉症の息子の成長記録です。
タツには4歳年上のお姉ちゃんがいます。
今後、たびたび登場すると思いますが、ここで小さい頃のお姉ちゃんについて書いてみたいと思います。
このお姉ちゃん、昔からとても優しくいわゆるいい子でした。
タツが生まれる前、切迫流産、早産で2回私が入院してしまい、そのときから彼女はとてもお姉ちゃんになりました。
多分、小さい彼女なりに「いい子にしていないと、ママがいなくなる」とでも思ったのかもしれません。
タツが生まれてからも赤ちゃん返りをすることもなく、一緒に小さい子を育てる小さいお母さんでした。
だからこそ、「うん、この子、気を付けてあげないとまずいかな」と私は思いました。
「タツにかかりきりにならないで、タツが赤ちゃんのうちは、この子の要望に応えてあげよう」と心掛けました。
だから、「○○ちゃんと遊びたい」とお姉ちゃんが言ったら、必ず付き合うというスタイルで。
これが功を奏して、タツは自閉症の割には変化に強い子になったのですが。
いろんなおうちにお邪魔しましたから。
でも彼女、本当に優しいんです。
彼女が幼稚園時代、他の子のママに
「お姉ちゃん、弟のこと嫌にならない? うちの兄弟なんて、いっつもけんかしてるよ」
と言われ、彼女がこう言いました。
「何で? だってタツ君、かわいいもん」ってキラキラした目で答えたそうです。
こんなよく出来たお姉ちゃんですが優しいからこそタツが目を付けたのか、彼が3~4歳ぐらいのとき、彼女への暴力? が始まりました。
つねる、かむ、引っかくなど。
タツは頭がいいのか私にはしません。
彼女はタツより大きいのでやり返しません。いつもやられっぱなし。
悩んだ私は、療育センターの先生に相談しました。
そしたら意外な返事が。
「お姉ちゃん、やり返したらいいんじゃないですか~」とニコニコしながら先生が言いました
「障害があるなしに関わらず、普通の兄弟はやられたらやり返しますよね。
我慢する必要はないと思いますよ」と。
早速、彼女に伝えました。
「そんなこと、できない! 」と最初は言っていましたが、ある日、ついにやり返しました。
タツはびっくり。
「こいつがやり返すとは! 」という顔をしましたが、そこから力関係が変わりました。
今ではお姉ちゃんには逆らえない、私より絶対的な存在になっています。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。