舞い上がる白球-----

振り下ろされたバットから放たれたそれは、太陽と重なり視界から消える。

飛行機雲-----

ボールはどこへ・・・。


一人が指差したその先は、そう「恐怖のおっさん」の家の裏庭。

二度と返ってこないボール・・・。


あまたの英雄達が突入を試みたが、ことごとく門番である猛犬「ボン」により

退却を余儀なくされた・・・。


震える拳、滴り落ちる汗が涙を呑みこみ、やがて鼻水と交わり

英雄達の服を汚した-----


おっさんの握力が300kgだ、そんな噂が流れたあの日

我々の「白球奪回作戦」は白紙に戻ったのである・・・。


今にして想う---ああいう「おっさん」が日本を救うのだろう。