疲れたわあああああああ。

・・・さて。怖い話いこか。怖い話。

~あれは今から8年ほど前の深夜。携帯で会話中、突然混線した。

聞こえてきたのは時報。

「ピッピッピッピッ・・・ピーーーー23時58分をお知らせいたします」

「ピッピッピッピッ・・・ピーーーー23時58分1秒をお知らせいたします」

「ピッピッピッピッ・・・ピーーーー23時58分2秒をお知らせいたします」

「ピッピッピッピッ・・・ピーーーー23時58分3秒をお知らせいたします」

「ピッピッピッピッ・・・ピーーーー23時58分3秒をお知らせいたします」
「ピッピッピッピッ・・・ピーーーー23時58分3秒をお知らせいたします」
「ピッピッピッピッ・・・ピーーーー23時58分3秒をお知らせいたします」

おいおいおいおいっ、4秒はどこ行ってん。・・・4秒は・・・

「ピッピッピッピッ・・・ピーーーー11時58分3秒をお知らせいたします」

思いっきり背筋に寒気を感じ、現在の場所を見渡したら寂れた病院の前。

こ、これは、アカン。意味は分からんけどこれはアカンで。

あの世とこの世の合間に混線してるかもしれん。これはアカン。

ダッシュでコンビニ。僕は急いで塩を買い全身を清めた。

そのまま家に帰り付き玄関にも塩を撒いて全部を清める。

これでまあ、大丈夫やろ。ナニも連れて帰って来てないはず。

そして、マルボロに火を点け、瓶に入った塩をテーブルに投げ一息付いた。

しかし、その時だった。

僕の視線がある違和感をはっきりと捉える。

あれ・・・あれ。あれ・・・あれって。

テーブルの上。僕が投げた塩の瓶。

そのラベルに書かれていたのは・・・

「味の素」

かしこ。

                                      (おしまい)