7月16日パーラーエフ・フォー ONECOINSIMPACTの章~未来日記編


『ドーンちゃん。見ててもイイ?(ハート)・・・葉月さ、どんちゃんにさ・・・マジカルなお願いが6コあるにゃん!☆テへケロ』


ウザい女の代名詞葉月ちゃんの登場からパーラーエフ・フォーアイルーンポッケ村店のお話は始まる。


16日に備えスペシャルコードを幾つか磨こうとしていたドンちゃんの職場に左手をにぎにぎしながら押しかけて来た葉月。


『・・・またかよ葉月ちゃん。またっ、おねだりかよ、葉月っ!』


昨日までのドンならアイドルマスター葉月のおねだりは全て叶えて来た。ラブだから。葉月ちゃんの事が笑うセールスマンに誘われるたまのゴルフよりラブだから。本気でラブ。・・・しかし今夜のドンちゃんはひとあじも6味も違った。


毅然とした態度で葉月にガミガミガミ、ガミガミガミと雷を落とす。


『もうオイラに、ねだるな!勝ち取れ!!!オイラこれ以上、葉月ちゃんのご機嫌を取るのはごめんだよっ』


残酷な天使のゲーテ。初めて自分に声を荒げるドンの姿に葉月の生命の鼓動はトクトクトクトク、トクトクトクトクトク、トクトクトクトクトクトクと揺れ動き、そしてまるごと傷つく。


『バジリスクに帰れっっっっっっ×○』


さらに追い討ちをかける一言で葉月はドンちゃんの職場から完全に追い出されたのだった。ドンちゃんにフラれた葉月の『瞳』からこぼれ落ちそうになる涙。左手に握っていたのは映画のチケット。おねだりなんかじゃなかった。今日はおねだりじゃなかったんだ。ドンちゃんと一緒に映画を観たかっただけなのに。でももう叶わない。ふたりの末路はBLACK LAGOON。葉月の指先から離れたチケットのタイトル。


『7月16日公開!はじまりの歌~銀河に響け!』


観たかったなあ。ドンちゃんと・・・・・ダメ。泣いちゃダメ。元気出さなきゃ。上を向いて歩かなきゃ。うん。元気出せ葉月☆テヘケロ。葉月は涙をこらえ俺の空見上げ自らを慰めた。泣かないんだからっ


『鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス』


そんな葉月に忍びよる男の影。


ざわっ。ざわっ。ざわっ。ざわっ。ざわっ。


~一方、その頃ドンちゃんはざわざわと胸騒ぎを感じていた。葉月ちゃんの身の危険を。


葉月ちゃん!!ドンは一目散に駆け出した。


カンカンカンカンカンカン。閉まる踏切。線路を走る銀河鉄道999。それでもドンちゃんは葉月の元へと駆ける。ドンが999に飛ばされる。薄れゆく意識。落下する身体。右に落ちれば全緑枠の青島。左に落ちれば全青枠のアリサ。右か?左かっ?きわどいっっ。


『きわどいっっ!でもまるごと入ってるっっ!!』


果たして!!!!、!!!!!!


それでは皆様、7月16日はパーラーエフフォー押忍!番長武蔵小山でお待ちしております。かしこ。


                                    (つづく)