オレの友達について語ろうか。


…オレと恩田さんの付き合いは、かれこれ10年以上の腐れ縁。オレも自由奔放なタイプだけど、彼も自由奔放だった。自分以上に自由奔放な人間はハラハラする。でも安心した。


恩田さんがいきなりキャメラマンを始めた時もハラハラしたけど安心した。オレの自由なんてまだまだだぜって。


東京からオレは離れ、何年も経ち、恩田さんとは忘れた頃に連絡する仲になった。それでも、数年振りに会うとお互い変わらずで一時間は1年単位で距離を埋めてく。


親友ってこんな感じか。似てるしなあ。


そしてまた数年ぶりに恩田さんと会った。自由奔放な彼は違う自由にいた。自分で決めた『自由』に住む人になっていた。


自由『奔放』はオレだけになっていた。恩田さんは言った、オレを叱った。


『お前の自由はバランスが欠けてんだよ。墜ちるぜ、いつか。だから墜ちないようにバランスを取り続けなきゃ』


オレは結構、頑固だ。客観的に物事を見渡す能力は備えているつもりだけど、それを踏まえてオレは自分の主観、もしくは信念を最終的に押し通すコトが多々にある。


オレに近しい人間は皆、オレの事をヒューマニズムだって言う。キライ、弱きを挫き強きに尻尾を振る人間。ならばオレはそれでイイ。


バランス力に欠けている。その自由は危ういぜ。いつもなら喰ってかかるトコロだけど、何故か重かった。恩田さんの言葉に反論しながらも、力の無い言葉を発する自分がいた。


あーあ、今回会わなかった1年はオレの負けだわ。って素直に思えた。


って事で、また来年勝負だね。やっぱり、腐れ縁っていいなあ。イヤな台詞もヌケヌケと言いやがる。なあ、恩田さん。


ホント、サンキュー。


遥稀佑輔ブログ「Stray cat’s stories」 ,「Stray dog’s stories」 ,パチスロ,小説-DVC00550.jpg


(おしまい)