『俳句とエロス』 復本 一郎 著

俳句とエロス

卑猥ではなくエロスを表現した俳句を紹介しつつ、筆者の考えるエロティシズムについても語っている。草城・子規・漱石などの句が多数登場。エロスな季語や女体の部位にも注目している。

  人の手に髪ゆだねゐる薔薇の午後         西尾?子

のようにうーんと感じる。映画や小説とは違い、空白のある詩や俳句は読者の心情や過去の経験などが含まれて1つの作品になるとおもう。俳句にはそれぞれ含みのある自分なりの解釈ができる空間が沢山ある。そんなことを感じることもでき、よりエロティシズム(発情の文化的装置)に興味をいだく。

日本語って すてき