画像:いらすとや「集団ストーカーのイラスト」

 

コミティアで頒布しました新刊「防 犯 利 権。」をお手にとっていただいた皆さん、本当にありがとうございます。

お読みになった方はご存知と思いますが、「防 犯 利 権。」は集団ストーカーという社会問題を題材としたサスペンス小説となっております。

集団ストーカーとはどんな事象かと言いますと、例えば
・自分しか知り得ないことを赤の他人にほのめかされ、恐怖を感じる(仄めかし)
・特定の色、番号などのものを繰り返しみせる(仄めかし)
・隣室などからなんらかの機器を使い被害者に外傷を負わせる(テクノロジー犯罪)
・騒音を出し続け被害者に心的圧迫感を持たせる(道路族など)
・顔認証による防犯システムに意図的に、または間違えて登録され嫌がらせを受け続ける(顔認証誤登録)

などなど、多彩な手法が報告されています。

頑なに否定したい人もいるようですが、これら被害を訴えている方々の主張は論理的で、否定したい人たちの言う「精神病患者」、特に「統合失調症(糖質などと略されたりする)」のようには見えません。

幻聴幻覚の類いだって、指向性の高い波動を用いれば特定の個人だけに見せる(聞かせる)ことは可能ですし十分仕立てあげられます。そして否定したい人たちが被害者を指して言う「統合失調症患者」という言葉ですが、統合失調症は本人に自覚症状がないとされ、周りの人間の証言でどうとでも偽装できます。

本当に統合失調症で保護が必要な人も確かにいるのかもしれません。その場合は患者を心配した家族などが証言し治療施設に入れるのでしょうが、被害者に関する証言をできるのは、被害者の近くで日がな一日嫌がらせをしている加害者だったりします。

被害者に嫌がらせをしている加害者連中が本当のことを言うわけがありませんから、無事被害者は精神病に仕立てあげられてしまうというわけです。

顔認証に関しては、顔認証による国民監視が強まり国民の人権が脅かされている中国を見ても明らかなように、日本でも十分に起こりうる、そして実際に起こっている問題です。スタッフの勘違いや、場合によっては嫌がらせで顔を登録されてしまうと、一度も行ったことのないはずの遠くの店でもあからさまな警戒体制をとられるそうです。そして誤登録した店と遠くの店は同じポイントカードの連携店だったりします。顧客情報の不正利用が疑われる案件です。

話を戻しますが、集団ストーカーは実在する犯罪で、日本各地で多彩な属性の方が被害にあっています。しかし、性善バイアスがかかってしまうのか当事者が一般人に被害を訴えようともオカルト扱いされ相手にされないことが多いです。

だから、部外者である私ができることとして、あえて「告発本」とせず「エンターテイメントとしてのサスペンス」に全力を尽くしました。

人というのは、罪なもので、犯罪被害者の必死の訴えには「やっかいなことに関わりたくない」という潜在意識が作用してしまい問題を忌避してしまいます。しかし、エンターテイメントとしてのドラマ内で自分の推しの俳優が悪役だったりするとガチ切れしたりします。現実は見ない癖に物語と現実の区別は曖昧なのです(笑)←そんなこと、ありませんか?

 

エンタメとして面白い小説を書くことで、一周回って「あれ、この本のなかの集団ストーカーって本当にあるんじゃない……?」と一般の方に思ってもらえたら本懐、というわけです。

ですので、「防 犯 利 権。」を手にとっていただいた被害者の皆さんは、ぜひ「こんな小説あるよ」という風に一般の方への周知にも役立てていただけたらと思います。あえて、自分からはなにも語らず、が効果的かもしれません。

被害を受けている方からみると「自分たちの苦しみを面白おかしく書かれた」と不快に思われた方ももしかしたらおられるかもしれませんが、上記の理由がありますのでご容赦くださいませ。

また、描写におかしいところがあれば遠慮なくマシュマロに投げてくださいまし。

集団ストーカーのより広い周知と、いつか被害者さんに訪れる平穏を願って

春瀬由衣