2019.05.04
 
●シーフード好きは、ゲタリアへ
路地に焼き魚の匂いが漂い、
チャコリの名産地としても有名な
人口2800人程度の小さな街・ゲタリア。
 
バスク地方に来てるなら
時間が許す限り美食を堪能し尽くしたい。
サンセバスチャンから
ポルトガルへ移動する日だったが
美味しい魚介を求めて、この街に向かった。
 
 
 
サンセバスチャン駅から
急行バスで片道約40分の場所にある。
途中から海沿いを走るから
移動時間も景色を楽しめて、期待が膨らむ。
 
 
●Elkanoで、アンチョビ&ココチャを
ただこの街に来たかったわけじゃない。
お目当てのレストランがあった。
2015年に一つ星を獲得した”Elkano(エルカノ)"。
魚の頭を落とさずにまるごと炭火焼をする
今のスタンダードを作った、先駆けの存在。
ここでランチする、と決めていた。
 
 

 
予約していた開店13時。時間通りに行ったら、
なんと予約は完了できていないことが発覚!
キャンセル待ちの状態だとスタッフに言われる。
ショッキングすぎて、一瞬放心状態。
このときばかりは諦めが悪くて
レストランのために来たという熱意を伝え
14時半までの食事するOKをもらえた。
 

 

もちろんオーダーしたのは

ゲダリアの名物アンチョビを使った前菜、

そしてこのお店の人気メニュー

「ココチャ(メルルーサのあご肉)」

「ロダバージョ(イシビラメの炭火焼)」。

 

 

 

 
 
調理も、盛りつけも、いたってシンプル。
でも、それがいい。素材が新鮮だから、
余計なことをしなくていいのだ。
絶妙な塩味かつふっくりらとした魚の身が
爽やかなチャコリととっても合う!
口の中が、極上の旨味で満たされた。
ただただ幸せで、
頑張ってここまで来た甲斐があった。
 

 

●お土産は"アンチョビ"で決まり

港の奥に佇むアンチョビ加工工場に

併設する直営ショップ「Maisor(マイソール)」は

いつでも出来立てのアンチョビを試食できる。

 

 

ビネガー漬けの味にはまってしまい

オイル漬けとセットで購入。

有名なメーカーで、店内は混んでいるけれど

並んで買うだけの価値はある。

 

 

 

 

 

●2時間もあれば回れる「こじんまりな街」

エルカノが開店するまでの間、

時間があったから、街中を散策。

 

役場前の広場に何やら

大勢の人が集まっているのを見つけた。

覗いてみると、チェストーナメント!

駒を進める速さにびっくり。

地元のイベントを見学できるって

旅の醍醐味だと思う。

 

 

街のメインストリートである

マヨール通りにお店は集中していて

サン・セバスチャンと同様

バルやレストランが並んでいる。

 

 

 

 

通りの先には、ネオ・ゴシック様式の

サン・サルバドール教会が見える。

正直小さな街の教会に期待してなかったが

入ってみると、予想以上に荘厳で

見応えのあるつくりになっていた。

 

 

 

 

ゲダリアの滞在時間は5時間程度だったが、大満喫。

半日もあれば回れる規模感だし、

少し時間があるなら、ぜひとも立ち寄ってほしい

魚介好きにはたまらない、聖地のような場所だった。

 

 
 
【ゲダリア関連の情報】
●サンセバスチャンからのアクセス
:リベルター通り(Abenida de la Libertad)
から出発する9番バスに乗車するとよい。
↓バスの時刻表
※サン・セバスチャン駅には
地下にも大きなバスターミナルがあって
その脇にコインロッカーも完備。
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