〝白線流し〟は
レンタルして観たので
そんなに何回も観ていなくて
印象的な踏切のシーンに
気を取られていたけれど。
この公園のシーンも
本当に素敵だった事を思い出した。
しかしめちゃくちゃ寒そうに
2人の息が白いんだよな。
少しずつ距離を縮めた2人。
渉も園子の事が好きだけど、
どちらかと言えば園子の方が
渉にどうしようもなく惹かれていて
大切な存在になり始めていると
思わされるシーンだ。
｢俺みたいなやつでも
本当に何かできると思うか？｣
って自信なさそうに聞く渉に
｢思う。思います！｣と言って
自分の気持ちを打ち明ける園子。
｢あなたはきっとまだ誰も見たことのない
銀河系のずっと向こうの太陽なんです。
誰も知らないけど
でもきっと輝いてる。｣
｢どうして俺なんか…｣
｢目が…目がとてもきれい
私こんなきれいな目見た事ないから｣
｢何言ってんだよ…｣
｢ほんとです！
私なんか親もいて普通に学校行って
何もかも普通で
お金も何も心配なくて…
なのにちっとも満足出来なくて
私も周りの人も
みんな死んだような目をしてる。
あなたは1人で生活して
ちゃんと働いて学校にまで行って
お父さんもお母さんもいなくて、
すごく大変なのに
ちっとも目が曇っていない。
私…こんなきれいな目見た事ないです。｣
｢俺なんて…｣
｢私ももっと色んなことを知って
色んなものを見て
あなたのような目になりたい。
同じものを見て同じように感じたい
ほんとにそう思うんです。｣
｢あなたはもうひとりぼっちじゃない。
あんなに遠くの星でも
それを見ている人が必ずいるように
私あなたのことずっと見てます。
夢が叶いますようにってずっと見てます。
だから…だから
あなたはもっと輝いて下さい。｣
園子の言葉が素敵で
書き起こしてしまった。
合間にぽつりぽつりと呟く
渉が〝渉さん〟になっていく
｢あなたのことずっと見てます｣って
我が子を見守る母のような言葉が、
SP最終章の天文台のシーンに
繋がっている感じがした。
園子に縋るようにして泣く渉が
子どものように幼かったから。
見たかった2人だったから。
そして
一気に話して思わず流した園子の涙を
そっと拭う渉の指がきれいで優しい
