パートナー(りゅうだ)は元旅人。
なんと、20年以上
日本中を旅してきたんだとか。
しかも、最後の7年間は、
当時の奥さんと共に
完全に山に篭って生活し、
ベリーやキノコ、山野草を食べて
湧き水を飲み、川で洗濯をし、
山の中で寝泊まりしながら、
1日も休むことなく、
日本中の山から山へ、
龍道龍脈を整えるために
動き続けたんだとか。
「龍道龍脈とは、水脈と似ている。」
りゅうださんは語った。
「水脈は分かる?水の流れなんだけど、
地下の水とか湧き水とか滝とか川とか、
目に見えるものも見えないものも
水の流れがあれば、それは水脈。
今では工事や開発、自然破壊で
その水脈がめちゃくちゃになってしまっている。
その水脈が鏡写しのように空にもあり、
それが龍道龍脈となって
巨大なエネルギーの流れとなってるんだよ。
だけど、それすらも土地開発とか
人間の全体意識も弱くなっているから、
ほとんどが弱まり消えかかってはいるが、
まだかろうじて残っているくらいだった。
物質的な土地開発や水脈は
俺たちでは変えることができないけど、
空にある龍道龍脈のエネルギーの流れなら
自分が補強し整えることが出来るから、
それをするために、
旅を続けてきたんだよ。
そして、7年かかったけど、
全部整え終わって、
当時のパートナーは魂になった。
魂が燃え尽きたんだ。
当然だと思う。
時間がないことは分かっていたから、
いっときも休まず動き続けたんだ。
あの仕事量をよくこなせたなと思う。
今自分が生きているのが不思議なくらい。
多分、彼女に甘えてた分だと思う。
彼女が魂になって7年目、
ずっと死ぬことばかり考えていたけど、
こうして春花と出会えたから
彼女の努力を無駄にしないように、
世紀末な今の世を生き抜こうって。
そして、今までやって来たことを
続けていこうって。」