この記事では汚い言葉を取り上げています。苦手な方はブラウザーバックしてください。
あまり知られていない(と思う)英語のスラングの解説記事、記念すべき1回目です!
今回解説しようと思うスラングは・・・
Life’s a bitch, and then you die.
直訳すると、「人生は嫌な奴で、それから死ぬ」となりますが、意味合い的には、「死ぬまで苦しむのが人生っていうもんだ」という感じです。
What’s a bitch?
日本語で「ビッチ」というと、「尻軽女」という感じの意味になってしまいますが、英語の bitch はそういう意味で全く使われません。日本語の「ビッチ」に対応する訳語は slut でしょう。
Bitch には(名詞だけでも)いろいろな意味がありますが、ここでの意味は「苦労させるもの」、「人を不快にさせるもの」といった感じです。
例えば、大学で試験があるから、講義の内容の予習復習をしても全然頭に入ってこなくて、友だちに聞いてもピンとこなくて、でその試験の当日行って解こうとしてみても、これでいいのかわからなかったりしたとします。
で、学生寮に帰ってきたあなたにルームメイトが訊きます。
How was the exam?
そこでとっさにあなたは言います。
It was a biiiiitch!
苦労した。めんどくさかった。うざかった。まじヤバかった。そういう感じのものが bitch なんです。
“Life’s a bitch” ・・・人生も同じく、苦難の連続だ、という意味です。
Who’s a bitch?
この bitch, 人にも使えちゃうんです。
例えば、そのルームメイトが食事の後食器を洗わなかったり、バスルームのシンクの底にあなたの歯磨き粉のチューブを落としたままにしたり、隣の部屋で爆音を鳴らし続けたり、堪忍袋の緒が切れたあなたが注意しても、返事は「失せろ」。そんなシチュエーションでとっさにあなたは言います。
You’re a bitch.
もう一回言いますが、英語の bitch には性的な意味はありません。あなたの元カノが bitch だったとしても、二股・三股されたから別れたとは限りません。
And then you...
ここでの you は「あなた」という意味ではなく、一般的に人間は、みたいな感じの generic you と呼ばれるものです。フォーマルな文章では one が使われることが多いですが、フォーマルな文章では bitch は使わないでしょう。w
例えば、あなたがルームメイトの日本語の練習に手伝ってあげるとします。でルームメイトが漢字の「女」を指さして言います。
How do you write this?
であなたがなぞりながら説明します。
First you write the “ku”, then you write the “no”, then you write the “ichi”.
そして頷くルームメイトに一言豆知識。
That’s why you call a female ninja “kunoichi”.
さっきの you は全部 generic you でした。文字の書き順、「くノ一」という単語、どちらも一般的なやり方があるものですよね。
And then what?
And then は「そして、それから」という意味ですが、ここではもっとカジュアルな意味で使われています。説明するのは難しいですが、ここでは「でコロッと死んじゃうまで」という感じです。
All together now
まとめると、Life’s a bitch, and then you die. は「コロっとのたれ死ぬまで、人生っていうのは苦しいもんだ」という意味になります。
なんてネガティブなんだ、と引いてる人も多いと思いますが、実は結構「ケセラセラ」みたいな軽い感じで使われます。「辛いこともあるけど、ま、それが人生だよね。期待するだけ損だ。」と。諦めの言葉ですが、潔く、楽観的な諦めです。オトコギがありますね。
Hope for the best and prepare for the worst.
最善の結果を期待しつつ、最低の状況に備えろ。