記憶の泡沫3-2
居所が知れてからは恐怖の毎日で、父は仕事終わり夜な夜なやって来た
玄関は当然鍵を掛けてあり開かないので、ガラス扉の方へ回り怒号と共に割らんばかりの勢いで叩きまくる
恐ろしくて仕方がなかった
命の危険さえ感じた
恐怖に縮み上がりながら、救いを求めるような思いで警察に通報するも電話口の警察官は冷たい
幾度か出動してくれたが、流血等の刑事沙汰になっているわけでもなく、単なる家庭内のイザコザとの解釈で白々しく帰って行くのが常だった
父がその場に残されながら彼らが退散していく姿を見たときのその絶望感・・・
筆舌に尽くしがたいものがあった
所々記憶が抜け落ちていて、そうなった経過は不明なのだが、ついに父が家へ上がり込んできた
続く
Android携帯からの投稿