『花宵道中』を観ました。
ここから先は、
ネタバレを含む感想ですので、
まだ観てなくて、内容を知りたくないよ、
と言う方は、読まないで下さい。
…純愛を描いた、素敵な映画でした。
日本映画の繊細な、
耳に気持ちいい所、
下駄や草履の音、
畳を歩く音、衣擦れの音、
鳥や虫の音、祭り囃子の音、
心地良くて、
美しいなって感じました。
私の中の日本人のDNAが
そう感じさせるのかな?
それから、
安達祐実さん演じる朝霧の
遊女の時の凛とした表情や態度、
妖艶さと、
好きな人の前で見せる、
少女のような純粋であどけない、
可愛らしい表情や態度とのギャップが
素晴らしいなって、感じました。
渕上泰史さん演じる半次郎さんも、
男前で、一途で、優しくて、
『男の言葉は信じない』
と言っていた朝霧が、
信じて、恋をしてしまうほど、
素敵な半次郎さんでした。
あらすじは、
体が火照ると
転んで下駄を壊してしまった朝霧は、
姉がなぜ死んだのか、
身請け先の吉田屋を探りにきていました。
結局、吉田屋は、
霧里を商売道具にし、見捨てて殺したと知り、
朝霧のことも
もうすぐ年季明けとなる朝霧に、
してみたかったと言っていた
『花魁道中』をさせてあげたい為でした。
深夜に、
二人っきりの『花魁道中』をした後、
しかし、これが今生の別れとなりました…。
捕物に見つかってしまい、
半次郎は捕まってしまいます。
そして数日後、
打ち首になった半次郎の後を追って、
朝霧も自分の命を絶ってしまいます。
刹那くて、悲しくて…
苛酷な運命だなって思うんですけど、
二人の純愛が、
ひとを愛する気持ちって、
羨ましいくらい素敵だなって
思わせてくれるんです。
話題になっていた大胆な濡れ場は、
女郎としてのシーンとは対象的に、
半次郎さんと朝霧の
愛がある二人のシーンは、
刹那くて、綺麗でした…。
出会った頃の、
かんざしを取り合うシーンを思い出すような
と、妹女郎に聞くところがあります。
『咲かないよりは、咲いた方が
いいんじゃないかな?』
と、妹女郎は答えます。
その言葉に笑顔を見せた
朝霧の死後、
『朝霧姉さんは、
一生分の花…咲かせたんだよ。』
と、妹女郎が言って終わる所が、
少しだけ、救いです…。
私も、
咲かないよりは咲いて、
愛した人の瞳や心の中に、少しでも、
想い想われた記憶を残すことができたなら、
きっと幸せなんじゃないかなと、
思います。
たとえ、
萎れていく悲しみが
あったとしても…。
今年の夏は、
水色の朝顔を咲かせて、
きっと、かつて、
本当にあったであろう
朝霧と半次郎さんみたいな、
苛酷な運命の中で叶わなかった純愛を、
…純愛を描いた、素敵な映画でした。
日本映画の繊細な、
耳に気持ちいい所、
下駄や草履の音、
畳を歩く音、衣擦れの音、
鳥や虫の音、祭り囃子の音、
心地良くて、
美しいなって感じました。
私の中の日本人のDNAが
そう感じさせるのかな?
それから、
安達祐実さん演じる朝霧の
遊女の時の凛とした表情や態度、
妖艶さと、
好きな人の前で見せる、
少女のような純粋であどけない、
可愛らしい表情や態度とのギャップが
素晴らしいなって、感じました。
渕上泰史さん演じる半次郎さんも、
男前で、一途で、優しくて、
『男の言葉は信じない』
と言っていた朝霧が、
信じて、恋をしてしまうほど、
素敵な半次郎さんでした。
あらすじは、
体が火照ると
花びらのような痣が体に現れることで有名な
吉原の女郎、源氏名、朝霧(本名、朝)
母親に折檻された幼少時代を過ごし、
母親に折檻された幼少時代を過ごし、
母の死後、吉原の人気女郎、霧里に拾われ、
一人前の女郎になります。
しかし霧里は、
しかし霧里は、
年季明けの身請け先で死んでしまいます。
…ある祭りの日、
…ある祭りの日、
転んで下駄を壊してしまった朝霧は、
染物職人の半次郎と出会い、
優しくて誠実な半次郎に恋をしてしまいます。
半次郎は、実は霧里の弟で、
優しくて誠実な半次郎に恋をしてしまいます。
半次郎は、実は霧里の弟で、
姉がなぜ死んだのか、
身請け先の吉田屋を探りにきていました。
結局、吉田屋は、
霧里を商売道具にし、見捨てて殺したと知り、
朝霧のことも
同じように扱おうとしていたことを知った
半次郎は、
宴席で、止む終えず
吉田屋を刺し殺してしまい逃げます。
しかし朝霧に一目会う為に、
また、戻ってきてしまいます。
しかし朝霧に一目会う為に、
また、戻ってきてしまいます。
もうすぐ年季明けとなる朝霧に、
してみたかったと言っていた
『花魁道中』をさせてあげたい為でした。
深夜に、
二人っきりの『花魁道中』をした後、
愛を確かめ合う二人…。
しかし、これが今生の別れとなりました…。
捕物に見つかってしまい、
半次郎は捕まってしまいます。
そして数日後、
打ち首になった半次郎の後を追って、
朝霧も自分の命を絶ってしまいます。
刹那くて、悲しくて…
苛酷な運命だなって思うんですけど、
二人の純愛が、
ひとを愛する気持ちって、
羨ましいくらい素敵だなって
思わせてくれるんです。
話題になっていた大胆な濡れ場は、
女郎としてのシーンとは対象的に、
半次郎さんと朝霧の
愛がある二人のシーンは、
刹那くて、綺麗でした…。
出会った頃の、
かんざしを取り合うシーンを思い出すような
キスシーンは、可愛いかったです。
悲しい結末でしたが、
映画の最後の方で、
朝霧が言う言葉、
『朝顔の花は、幸せなのかしら…。
花を咲かせるのはいっときで、
明日にはくしゃくしゃに
萎(しお)れちまう。
それでも幸せなのかな…。
咲くことなんて知らない方が
幸せなんじゃない…?』
悲しい結末でしたが、
映画の最後の方で、
朝霧が言う言葉、
『朝顔の花は、幸せなのかしら…。
花を咲かせるのはいっときで、
明日にはくしゃくしゃに
萎(しお)れちまう。
それでも幸せなのかな…。
咲くことなんて知らない方が
幸せなんじゃない…?』
と、妹女郎に聞くところがあります。
『咲かないよりは、咲いた方が
いいんじゃないかな?』
と、妹女郎は答えます。
その言葉に笑顔を見せた
朝霧の死後、
『朝霧姉さんは、
一生分の花…咲かせたんだよ。』
と、妹女郎が言って終わる所が、
少しだけ、救いです…。
私も、
咲かないよりは咲いて、
愛した人の瞳や心の中に、少しでも、
想い想われた記憶を残すことができたなら、
きっと幸せなんじゃないかなと、
思います。
たとえ、
萎れていく悲しみが
あったとしても…。
今年の夏は、
水色の朝顔を咲かせて、
きっと、かつて、
本当にあったであろう
朝霧と半次郎さんみたいな、
苛酷な運命の中で叶わなかった純愛を、
偲びたいなと思いました…。