皆さんは甘いもの(砂糖入りのお菓子・飲み物)、好きですか私は大好きです疲れた時に甘いものを口にすると、ホッと落ち着いて幸せな気分になるんですよね〜
でも、関節痛や生理痛、アレルギー症状のある人は、甘いものに注意が必要かもしれません。
エクオールのサプリメントを飲み始めて、関節痛や筋肉痛はだいぶ改善しましたが、痛い時と痛くない時と、症状にかなり波がありました
この波はどうしてだろうと考えた時に気づいたのが、甘いものを食べた後に痛みがひどくなるということ。
私がこの考えに辿り着いたのには、東洋医学の医師達からのヒントがありました。
16年ほど前になると思いますが、漢方薬で有名なツムラ主催の女性医師向けのセミナーがありました。日本大学(だったかな?)の東洋医学科の医師が講義をしてくださいました。
16年も前の話なのによく覚えているのは、当時私を悩ませていた生理痛の対策が聞けて、それを試してみたら本当に生理痛が改善されたからです。
講義の中で、甘いものを食べると覿面に血流が悪くなるという話がありました。皆さんも健康番組で血液の流れを見る機械を見たことがあると思いますが、甘いものを食べた後に見てみると、本当に血液がドロドロになるそうです。
生理痛の原因は東洋医学的には瘀血(おけつ:東洋医学で言うところの血液がドロドロになった状態)と冷えだそうで、生理痛のある人は生理の間は甘いものを食べない方がいいとおっしゃっていました。
当時、ひどい生理痛に悩まされていた私は、早速自分の体で実験してみました。生理予定日の2、3日前から生理が終わるまでの間、甘いものを完全にシャットアウト。その結果、私は婦人科の持病があるため完全に痛みがなくなるとまではいきませんでしたが、1回の生理で5、6錠飲んでいた鎮痛剤が2錠で済むようになりました。いつも生理1日目、2日目の痛みがひどかったのですが、痛いのは1日目だけになりました。これは当時の自分には驚きでしたそれからは、生理の時には甘いものは摂らないようにしていました。
白砂糖は体を冷やすと言われているので、瘀血と冷えのダブルで生理痛を悪化させるのでしょう。
もし生理痛に悩んでいる方がいたら、生理期間中(できれば生理前から)の甘いものシャットアウト、試してみてください
同じ時に当帰芍薬散という漢方薬も勧めらて、しばらく飲んでいましたが、効いているか分からず、やめてしまいました。私の生理痛には漢方薬よりも甘いものシャットアウトの方が断然効果がありました
(生理の時、冷え対策で湯たんぽやカイロなどで下腹部や腰を温めるのもいいですよ。)
私は普通の西洋医学の医師ですが、私の人生いろいろありまして、これ以外にも東洋医学に助けられたことがあり、それ以来とても興味を引かれています。自分でも勉強していましたが、現在は東洋医学の師匠(医師です)がいて、いろいろ教えていただいています。(この辺のところはまた違う機会に記事にしたいと思っています。)
その師匠が前々から「へバーデン結節の原因は砂糖だよ。砂糖をやめれば良くなる」と断言されています。その時は、私はへバーデン結節などなかったので聞き流していたのですが今回あちこちの関節・筋肉が痛くなって、師匠の言葉を思い出したのでしたへバーデン結節といえば、更年期女性にも多くみられる手の関節症状。へバーデン結節に甘いもの断ちが効くのであれば、他の関節の痛みにも効くのではと思い、また自分の体で人体実験。
その結果、甘いものを食べないようにすると、エクオールを飲んでも残っていた関節痛・筋肉痛がかなり和らぎました
それで油断して、11月下旬の長男の誕生日にケーキを食べると…食べている時は、久しぶりのケーキ、美味し〜いと幸せに浸っていたのですが、次の日から関節痛・筋肉痛がぶり返し動くたびに「イテテ、イテテ」と声が出てしまう、「よいしょ」と気合いを入れないと立ち上がれない状態が1週間くらい続きました。
そこから反省して、甘いものを食べないと、また関節痛・筋肉痛は落ち着いてきました。
この体験から私が考えているのは、甘いもの(砂糖が入っているもの)を食べると、関節や筋肉の血流が悪くなり、体も冷えるので関節痛や筋肉痛が悪化するのではないかということ。
下の記事によると更年期の冷え・のぼせ、ホットフラッシュ、イライラなども瘀血の典型的な症状だそうなので、甘いもの断ちでこれらの症状も改善が期待できるかもしれません。(私はのぼせやホットフラッシュはあまりないので、自分では実験できず)
更年期から話がそれますが、関節痛つながりで…関節リウマチと砂糖に関する論文があったので、紹介します。
約18万7千人の女性を対象とした調査では、毎日1サービング以上の砂糖入り炭酸飲料を摂取している人は、全く飲まないか毎月1サービング未満しか摂取しない人に比べて、リウマチ因子陽性の関節リウマチを発症するリスクが63%増加していたそうです。
(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4135503/)
217人の関節リウマチの患者を対象とした調査では、20種類の食品のうち、砂糖入りの炭酸飲料とデザートは関節リウマチの症状を悪化させる、と最も多く報告されたとしています。
(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5563270/)
リウマチの発症や症状悪化にも、砂糖が関係ありそうですね。リウマチの方も砂糖断ちで症状が軽くなる可能性がありそうです。
これも更年期とは関係ない余談ですが、師匠はアレルギー症状も砂糖の摂りすぎが原因だとおっしゃっています。こちらは、またもや自分の体で実験ずみです。20年くらい前から花粉症なのですが、花粉の時期に甘いものを食べないようにすると、花粉症の症状が和らぎます。なので、私はここ数年、花粉症に対してアレルギーの薬は飲まないで、症状がひどい時だけ漢方薬の小青竜湯を飲むことで、花粉の時期を乗り越えられています。この時期に油断して甘いものを食べてしまうと、鼻水ずるずるになっちゃいます(私は抗アレルギー剤を飲むと、薬の効果が切れそうな時間になると倦怠感がひどくて、かえって調子が悪くなるので抗アレルギー剤は飲みたくなくて、このように対処しています)
私は『分子整合栄養療法(オーソモレキュラー療法)』も勉強したことがありますが、その先生も「糖質の過剰摂取血糖値の急上昇インスリンの大量分泌急激な血糖値の低下低血糖の防御反応として副腎からアドレナリンやコルチゾール(ステロイドホルモンの一種)を分泌これを繰り返していると副腎の負担になり、抗アレルギー作用のあるステロイドホルモンの分泌低下アレルギー症状が悪化する」と言われています。
(参考:『アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!』溝口 徹)
あちこち話が飛んでしまいましたが、私の更年期症状に効果があったコト第2位は、甘いもの(砂糖入りのもの)を食べない(飲まない)でした。これが「引き算」のセルフケアです。
もし、このブログを読んで試してみようかなと思われた方は、砂糖を“解毒“するには3日かかるという話もあるし、私もケーキを食べた後1週間は痛みがひどくなったので、最低1週間、できれば2週間くらいは完全に甘いもの断ちしてみてください。そしてまた甘いものを食べてみて、症状がどう変化するか確かめてみてください。
そうは言っても、甘いものはやめられませんという方へ。
何でも砂糖はコカインと同じくらいの依存性があるとか…私もそうなので、やめられない気持ち、分かります。
師匠は「甘いものが食べたかったら、ラカンカは大丈夫だから、自分でラカンカを使ってお菓子を作りなさい。」とおっしゃっています。ラカンカと言うのは羅漢果という植物を原料とした甘味料です。
また栄養療法の先生はステビアも安全だとおっしゃっていました。ステビアはステビアという植物が原料の甘味料です。
人工甘味料はどうなのという疑問が出て来そうですが、私は人工甘味料は砂糖よりもお勧めしません。人工甘味料は人体での代謝がまだはっきり分かっていないし、耐糖能異常(糖尿病予備軍)を起こすと言われているからです。
(参考:「人工甘味料が引き起こす血糖コントロール不全」https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/51/6/51_582/_pdf)
人工甘味料はジュースやお菓子、ドレッシングなど様々な物に使われていますので、注意してください。
私は普段はコープのカレールウを使うのですが、たまに買い忘れて近所のスーパーに代わりのルウを買いに行くと、どれもこれも人工甘味料が使われていてびっくりします。たくさん並んでいるカレールウのうち、人工甘味料が使われていないのは1種類だけでした
甘いものを食べると痛みがひどくなるというのが分かったので、甘いもの欲がだいぶ減ってきましたが、最近は甘いものが欲しくなった時は干し芋をかじっています自然の甘さが美味しくて、ほっとします。干し芋で痛みが悪化するかは観察中なので、もし干し芋を食べても痛みが悪化するようなら、また報告しますね
伝えたいことが多すぎて長文になってしまいました。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました