前回からの続きです。

 

2022年3月4日(金)

 

 腎生検が無事に終わり、病室に戻ってきた私。

 自分では明日の朝まで起き上がれないので、ベッドの頭の近くにペットボトル用ストローをつけたペットボトルやティッシュ、スマホを置いてもらいました。

 病室のベッドに移された後も、ソセアタのせいか、ベッドに深く沈み込んでしまいそうな、いや〜な眠気があり、また眠気と格闘。素直に寝ればいいのに。

 左足は動かせないけど、帰室後から右足は折り曲げても大丈夫でした。

 3時間後に、お腹の横の砂嚢を外してもらえました。

 4時間後には背中の砂嚢も外されて、左向きOKになりました。

 ここまではわりと楽に過ごせました。眠気と格闘していたつもりだったけど、ソセアタのおかげで少しうとうとしていたのかもしれません。

 やたらと口の中が乾燥したので(これもソセアタのせいだと思う)、頭の近くに置いた水を何回も飲みました。倒しても水漏れしないし、ペットボトル用ストロー大活躍!

 

 4時間経ったので、15°ベッドアップして、セッティングしてもらった夕食を食べました。食べやすいようにご飯はおにぎりにしてありました。こういう配慮がありがたい。おかずは野菜と高野豆腐の煮物でしたが、スプーンで細かくしながら少しずつ食べました。

➖人間、こんな体勢でも食べられるものだな。

自分に感心しながら、完食しました。

 

 夕食後の歯磨きはあきらめていたけど、夜勤のNsがセッティングしてくれて、歯磨きもすることができました。スッキリしてありがたかったです。感染予防の抗生剤も忘れず飲みました。

 

 4時間後から左向きになれるようになり、夜12時からは左右両方へ寝返りしてもOKになりました。寝返りOKといっても、腰をひねらないように注意して、ベッド柵をつかんで背中がまっすぐになるように横を向きます。

 長男を妊娠中に切迫早産で入院し、出産までの2か月半の間ベッドで寝て過ごした経験のある私には、先が見えている一晩の安静は大丈夫でした。

 

 安静にしながら昔のことを思い出しました。私は研修医の時、1年3ヶ月ほど、このC病院で研修しました。小児科で研修していた時、小学校高学年の子が腎生検のために入院してきました。私はその子の担当ではなかったので、腎生検の時だけ見学させてもらったのですが、その子は泣いたりすることもなく、とても落ち着いて見えました。その子も今の私と同じように、腎生検を受け、一晩安静にしなきゃいけなかったはず。落ち着いて見えたけど、本当は不安でいっぱいだったかもしれない。気休めかもしれないけど、あの時、何か声をかけてあげればよかったなと、2児の母になった私は思うのでした。

 

 大人の皆さん、小学生でも落ち着いて受けられる検査です。大丈夫ですよ!

左矢印自分は腎生検中、死んじゃうかも!?と、心の中で1人で大騒動してたくせに、終わってしまったら、えらそうタラー

 

 ぐっすり寝てしまうと無意識に腰をひねって寝返りしてしまいそうだったので、うとうとしながら朝を待ちました。

 

 私の腎生検当日3部作(笑)もこれで完結です。これから腎生検を受ける方の参考になればと思い、当日の大体の流れが分かるように書いていたら長くなってしまいました。(いつも長いっていう話もありますが…。)お付き合いいただき、ありがとうございましたキラキラ