ぬ2月27日に足場を組んで
我が家の外壁塗り替えと漆喰、雪止め付け、雨樋の交換が始まりました。


ご近所さんが 塗り替えをしていたのがきっかけです。


28年も住めば、ガタが来ます。
大工だった器用な旦那は、手を加えて修繕してくれました。


時には屋根に上がったり、時には床下に潜り白蟻防虫剤を散布したり、屋根裏部屋を作ったり…
 いとも簡単にしかも丁寧に 仕上げイキイキと働く姿が とても勇ましく 私は好きでした。



体が不自由になり、住宅改修で手すりを取り付けてもらいましたが、もしも私が介護される側なら きっと旦那は、色々と考えて工夫して作ってくれたと思います。


本当に残念です。


倉庫の中には、旦那の道具が所狭しと入っていました。
我が家では 誰も使いこなせないので、悩んでいた所、今回の大工さんから欲しいと言われたので お譲りしました。



この、大工さん。70代の昔気質の職人さんで、旦那と話しが合いそうな方でした。
旦那には、会った事はないのですが、花壇の脇にはあった砥石や道具を見て 「こだわりのある仕事のできる人」と、旦那の事を言ってくれたので とても嬉しくなり、大事に使っていただけそうなので決めました。


旦那が 大事に使っていた道具を運び出すのを見て 涙が溢れるのを我慢。

「旦那、ごめんね」
遺影を見て謝ると、嗚咽がこみ上げました。



狭小地の我が家は、お隣さんとはブロック塀を挟んで接近しています。


10年くらい前に お隣さんが建て替えた時、「外壁を塗り替えるなら今だね」と 旦那と一緒に塗り替えた壁。




完成後 突然、お遊びで消えてもいいからと 壁の片隅に フリーハンドで絵を描きました。

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木と鳥



旦那は、漫画家を夢見た事もあり漫画を読むのが好きでした。
油絵を描く事もありました。


その絵を残したかったけど…



ペンキ屋さん曰く、「クリアにすると弱いので そこだけクリアはお薦めできません。」




約半月、足場と防護ネットに囲まれ 寒くて暗い生活から今日開放されました。


悩んで娘が選んだ色は、 家庭訪問があれば すぐにわかる色で 通りからも 目立つようになりました爆笑





道具は無くなり壁画は上塗りされ、見えなくなったけれど 私の脳裏に焼き付いています。
元気な頃の旦那と一緒に…