昨日は、娘が通う学校へ
「チャイルドライン支援センター」の方のお話しを聴きに行ってきました。

この支援センターは全国にあり、
18歳までなら誰でもかけられる子ども専用電話の実施と運営をされています。

お話しをして下さったのは
福岡で運営されている「もしもしキモチ」の事務局長さんでした。


子どもたちが悩み苦しんでいる時に
ふと電話で話すことが出来る。
話しを聴いてくれる場所がある。

今の世の中ではとても大切なことだと思います。




みなさんの心からの笑顔生きる勇気を応援する
心理セラピストのさとうみさ子です。



子どもの権利条約」をご存じですか?

これは
子どもの健やかな発達や主体性の尊重などをうたった国際条約です。
1989年11月の国連総会で採択され、1990年に発効し、世界193カ国が批准しており、
日本は1994年に正式に批准しました。

子どもの権利条約は
1生きる権利
2育つ権利
3守られる権利
4参加する権利

と4つの柱があります。

また、54条ある中で、
第3条に「子どもの最善の利益」
・子どもに関係のあることを決めるときは、
 まず子どもにとって最も良いことを考える必要があります。

第12条は「意見を表明する権利」
・子どもは、自分の意見を自由に言うことが出来ます。
 その意見は、子どもの年齢や発達段階に応じて、正当に重視されなくてはいけません。

とあります。



「子どもの最善の利益は、「教育的配慮」という名のもと、
大人が勝手に判断してはいけない。

様々な問題が起きた時、
子どもの声を聴かずに、大人が決め押しつけてはいないだろうか?」




と事務局長さんは問いかけられました。


我が子に対する期待の大きさには個人差があります。

夫婦であっても我が子に期待する箇所やその大きさも異なることでしょう。


その期待が大きければ大きいほど、
「教育的配慮」という言葉をかりて
「養育的支配」になり、
決めつけや押しつけになりやすいのではないでしょうか。


また、「子供」ではなく「こども・子ども」と最近では表記されることが多いのは
子どもは決して、お供や供物ではない。という考えからきています。

子どもは親の「お供」や「所有物」ではなく、
一人の人間であるということ。


だからこそ、親の思い通りの人生を決して押し付けてはいけないのです。



時折、心理セッションを行う中で、
やはり、「親からの支配」に悩むクライアントと多く出会います。

それは威圧的、権力的な場合もあるけど
優しく過保護にされ過ぎた結果の支配もあります。

こういった支配のもとで、育った人たちは
大人になっても
「自分で自分の人生が決められない。」
「権力のある人についていこうとする。」
「支配関係を求める相手と恋愛をする。」等々

生きづらさの原因となっているパターンをよく目にします。

このような場合、数回の心理セッションを重ね

自分で物事が決められない
「他人を中心」とした人生から

自分の考えや感情を取り戻し、
「自分を中心」とした人生を生きられる感覚を取り戻していきます。


そして、
自分が自分を受け入れ、愛し、認められるような感覚がじんわりと拡がっていく程に
他人への見方や関わり方が変化していくのを感じられます。


これは、私自身も心理セッションを受け、
変化と共に得てきた感覚です。

子育てにおいては、その部分は大きく影響がでてくるでしょう。


私自身も日々、いろんな感情を感じ過ごしています。

子どもの行動や言動に腹が立つことも勿論あるし、
親子喧嘩もします。

だけど、
自分の感情を交えて「怒った」のか
子どものしつけの面を考えて「叱った」のか
では大きな違いがあります。


腹が立ったり、喧嘩したりした後に
自分の感情を見直すことで、
素直に謝ることも出来るし、
伝えるべきことは伝える様に

自分の感情と娘の感情や出来事を区別し、
整理して考え接することが出来るようになったと思います。


また、チャイルドラインには18歳までの子どもを対象にしているけれど、
大人が子どもになりすまして電話をかけてくることもあるそうです。

そして、子どもの悩みは
1、人間関係
2、雑談・話し相手
3、性への興味関心

となっていて

人間関係ではやはりネット上でのトラブルが圧倒的に多いとのこと。

そして、
「良い成績が取れて嬉しかった」と報告のような嬉しい電話もあると…。
その背景には、誰かに聴いて欲しい思いが隠されているのです。

親子間の関わりの中で、先ずは話しを聴く、その子自身を受け止めることが出来ていれば、
こういった雑談での相談電話は少なくなることでしょう。

まだまだある、いろんな子どもの悩みは
NPO法人 チャイルドラインもしもしキモチをご覧ください。

講演終了後に事務局長さんと個人的にお話しをさせて頂きました。
その中で、児童相談所や警察に届けた方がいいと判断することもあると言われていたので、
内容的にどの辺りを基準にされているのか質問をしました。

やはり、
「叩かれている」など、実際の虐待の訴え、また、「性的被害」もかなり多いらしいのです。

子どもたちが住みやすい環境を整えようと周りが頑張っても
大人の意識が変わらなければ、難しいところが大きいと思います。


一人一人、大人である私たちが必要なことを一緒に考え、
先ず、大人が生きやすさを感じる環境を手に入れて欲しいと願っています。


長くなりましたが、今日はこの辺で♪


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