シュリーマンを知っていますか?

シユーリーマンは考古学者ではありませんが、考古学上、重大な発見をした世界的に有名な人です。

彼は、子供の頃読んだ本に影響されて、トロイの遺跡を自分が掘る決心をしました。

でも、貧しかったので、青年時代は働き続けなくてはなりませんでした。

事業の才覚があったのと、運に恵まれて30代には莫大な富を手に入れる事ができたのです。

そして、40歳を過ぎると順調だった事業をやめて、子供の時の夢だったトロイの発掘に取り掛かりました。

彼の教科書になったのは、ホメロスのイリアスです。

物語りだと人が思っている話をシュリーマンは真実だと考えていました。

そこで、イリアスに基づいてトロイの場所を探し、発掘を始めました。

ヒッサリクの丘を掘り進めついに遺跡を掘りあてます。

しかも、それは、彼が発掘しようと思っていたトロイではなく、もっと古い時代のものでした。

シュリーマンは間違えたのです。

でも、それは、考古学上の大発見でした。

その後は専門家の意見を聞きながら、慎重に発掘したそうですから、反省したんですね。

子供の頃に見た夢を大切に持ち続け、ついに夢をかなえた人です。

実務家で、ロマンチストだったシュリーマン。

少年の夢が考古学を大きく発展させ、私達、一般人にも古代の夢を見させてくれたのです。

ロマンチックなお話しです。

シュリーマンについては日本でのタイトル「古代への情熱」に詳しく書かれていますから、興味のある方は読んでみてね。

私は、大変、面白く読めました。