「どうしてこの子は、身だしなみを整えないんだろう?」

正直、そう思ってしまうことってあると思います。

でも実はこれ、しつけや性格の問題ではなくて、
特性として「できない理由」があることが多いんです。

■ 身だしなみが苦手な理由

調べてみると、「障害児 身だしなみ」で出てくるように、苦手なお子さんは少なくありません。

でもこれって、サボっているわけでもなくて、
そもそも気づきにくい・分かりにくいという特性かもしれません。

■ ASDの子の場合

・自分の見た目を客観的に見るのが苦手
・「整えた方がいい」という感覚が分かりにくい

なので、

前髪が目にかかっていてもそのままだったり、
服がちょっと変でも気にならなかったりします。

■ ADHDの子の場合

・気づかない(寝ぐせ・鼻・服の乱れ)
・分かっていても忘れる
・続けるのが難しい

「さっき言ったよね?」が起きやすいです。

これも、やる気というより特性です。

■ 実際に起きること

身だしなみが整っていないことで、

注意されたり、
ちょっと言われたり、
なんとなく浮いてしまったり。

特にグレーゾーンの子は、

「できるでしょ」と思われやすいのに、
うまくできないことで、

少しずつズレを感じてしまうこともあります。

■ じゃあどうするか

ここ、すごく大事だと思っています。

「ちゃんとしなさい」じゃなくて、
“どうやったらできるか”を一緒に作ること。

■ 例えばこんな感じです

・前髪を手でなでる
・鏡で鼻の下を見る
・お腹を触って服を整える

すごくシンプルなんですが、
これくらい具体的にすると伝わりやすいです。

■ 訪問美容でできる事

私は訪問美容でお子さんのカットに入ることが多いのですが、

いきなり切るのではなくて、

「タオル巻くね」
「クロスつけるね」

と一つずつ声をかけるだけでも、
ちゃんと応えてくれることがあります。

美容室だと難しかった子が、
家だと落ち着いてできる、というのもよくあります。


身だしなみって、見た目の問題だけじゃなくて、

その子の過ごしやすさや、周りとの関係にもつながっていくものだと思っています。

だからこそ、

「できていない」じゃなくて、
「どうやったらできるか」を増やしていく。

それだけで、少しずつ変わっていくこともあります。

私の訪問美容は、"みだしなみ療育"と名前をつけて、ただ髪を切るだけではなく

日常的に子供達が、みだしなみを意識したり、自分で整えたりする習慣化も含めて
お伝えしていきたいと考えています。

私が訪問して、髪を切り、みだしなみを整える習慣を一緒に練習する。
それを日頃からご家庭でも実践していく。

いつかお子さんが就労を目指したりする時に
少しでも自立できるように
サポートしていけたら嬉しいです。