ダンナの容体は安定している。
らしい。
その代わりと言ってはなんだけど
病院へのお見舞いはまた禁止。


以上を
おハルに来た
義母からのLINE転送でさっき知った。


夫婦なのに
家族なのに
かげがえのない唯一の存在なのに
最も近しいのに


容体が悪くても良くても
一刻を争う事態であっても
病院から私に連絡がある事は決してない。


祖父がキーパーソンだから。

もううんざり。


仕事中、義母からの着信一回

仕事中は基本スマホを持ち歩いていない為
昼前に気付いた。
ほぼ、同時に娘からLINE


「お父さんが、今すぐにどうにかなるとかじゃないけど、
また人工呼吸つけて、目があかないんだって。

それで、近々行ける日があったら病院に面会行っといでって」


まだなお、病室は面会謝絶。
でも、ダンナは危篤状態の為
予約すれば面会可能とのこと。

それを、祖母祖父からおハルが聞いて
私に伝言してきた。


その日の仕事帰り
娘と合流してダンナの元へ
もう何ヶ月ぶりか。

ダンナは変わり果てていた。

肩幅は3分の一程になり
顎は外れ
歯は抜け
顔が浮腫んでいた。

目は開かない、との事だったが
私が耳掃除をしていたら
目を開けた。
おハルと私が話している間、ほぼずっと。


病院へ行く道すがら
祖母から話を聞いたジジと通話
だが、気を遣った長男は

「帰ってから話す」

と。
私が動揺して危ないので無いかと危惧しての事だ。

帰宅して、おハルはテスト前の為
いつも通り勉強しに図書館へ。
私が帰宅するとジジが待ってくれていた。


ダンナは、遺漏をしているが
それでも栄養が行き渡らない事。
選択肢は二つあり
ひとつは、そのまま
もうひとつは血管に直接栄養を送る方法。
後者は、大きなリスクを伴う。
そのリスクにダンナの体力の無い弱った体は
耐えられないであろう事。
だから、それが致命傷になる。
どっちか。
を、祖父祖母は迫られ
措置しない。
前者をとった。

ジジは怒り狂っていた。
「そんな大事な事、俺らに何の相談もなく決めて
俺らは子供だし、オカンは奥さんなのにさ。
それをきつく言ったよ。
だから、オカンは言わなくていい。」

でも残念なことに

「あの人たちは何もわかってない
反省もしないし、おじいちゃんは絶対に謝らない。
おばちゃんは謝るけど
『ごめん、でも』だけだよ!
その場を収めるために
『じゃあ、なにかあったらお前の携帯に電話するわ』
って言ったけど
何でそんなに言われないかんのだ。
みたいな感じで、
意地悪とか、嫌がらせとか自覚症状が無いだけに質が悪い」


泣きながら、続けた
お父さんの辛そうな姿は見たく無いこと
つらいこと
あんなに肩が小さくなったこと
なきじゃくった。
私は何が辛いって
子供達が心乱される事が何よりも辛い。

そうなったら
どうなるか、わからないけれど
なるべくなら、あの子達に辛い思いや悔しい思いはさせたくない。

毎日、1日1日過ごすのに必死だ。
19にもなって
泣きじゃくるジジを見るのがつらい。
何もしてやれない。
話を聞いて側にいるしか。

とはいえ、話をして
少しは落ち着いたジジだけど
怒りは治まっていない様子で。

でも今に始まった事じゃない。
前途したかもだが、
ダンナのキーパーソンは義父。
病院側から承諾無く、キーパーソンを変えられていた。
だから、大事な話
症状説明や判断等々、ダンナの事は
義父が決める。
今回も同じくだ。

病院も、脅し紛いのメールを送りつけてきて決めさせて
キーパーソンも勝手に変え
病室も勝手に決め
ダンナのものも勝手に捨てまくった。
あの人が倒れてから、祖父祖母から
ダンナのものが手渡された事は無い。
一度もない。
全部向こうが管理だ。
ジジが
「これ、捨てられそうだったから持ってきた」
と、かけなくなったメガネとか小物を持ってきてくれたのみだ。

ダンナの愛車も勝手に売られていた。
もうわかっていることだ。
今更だよ。


ジジに
オカンは何も言わなくて良い
て、言われたけど
そんな発想すらなかった。

諦めてる。
と言うか、ある意味染まってしまっているのか
そんな余裕すらないのか。
どっちにしたって
子供にそんな思いをさせなきゃ私は何でも良い。

あとは、なるようにしかならない。



この後、追い討ちをかけるかのように
ジジにまた矛先が向く事になる。



後見人制度



この言葉を
どれくらいの人が理解してるだろう。


完結に言うと
難しい手続きを代わりにやってくれる人
及び
財産管理


私も理解していなかった1人で
今回ダンナに付けられたのは
青年後見人。

裁判所に申し立てをしたのは義父


前回の記事で触れたとおり
突然、何の前触れもなく
裁判所から封筒が届いた。
私たち家族には
何も知らされないままに。


経験がおありであろうか、
裁判所からの封筒が突然届く。
結構ショックでびっくりする。

一度申し立てをすると
配偶者である私に書類で

賛成
反対
裁判所に任せる

私には三択が迫られる。

賛成はそのまま
裁判所に任せるも同様。
ダンナな意思がないので、後見人必要とされる。
反対だと、朝廷が開かれる。
長く長く意味のない時間が費やされる事になる。


そんなことあるのか、、、
私は信じられなかった。
義父の勝手な決断と行動が怖かった。
そして今も恐ろしい。


何故、
義父が黙って進めたかは疑問。
良かれと思ってやったのか
何もお前の好きにはさせんぞ。なのか。
両方か。疑問。


どちらにしても
黙ってやった事が問題だ。
後見人制度を理解したならまだしも
よくよく知りもせず。

後見人が付く事でどうなったか説明を義父にしたら
「それじゃあ、やっていけんだろ」
と、言っていた。
せめて、隅から隅まで調べ上げて申し立てをするべきだった。
それが、足りないところ。


後見人制度はちょっとした社会問題になっているようだ。
もともと、幼子が莫大な財産を相続した際などに散財し、無くなった。
と言う事を防ぐ為に作られた制度だと何かで読んだ。

後見人制度は、非常に厄介。
その本人の為に使うお金は惜しまないが
その他に使う事は基本許されず
後見人(弁護士等)は本人の為にお金を使う。
周りが見て無駄である散財でも。

そして、一度立てると解除が出来ない。
絶対に。
私たちの場合解除されるのは

ダンナの意識が戻るか
ダンナが亡くなるか

どちらか
と、弁護士本人からは説明を受けている。


何が困るって、生活できない。
彼に関わっているものは全て没収される。
これが何を意味しているかピンと来ないであろうけれど、
ダンナ名義のものは使えない。
所持していてもいけない。
簡単に言えば、
カードも免許証も通帳も
障害者手帳も。
全部、弁護士が持っていて
使うには最低限許可が必要。


ダンナが倒れてから
ダンナの私物は両親か弁護士が持ってる。
私の手元には何一つ戻ってない。
なんなら、旦那の両親が勝手に捨てた。
断捨離なのか捨てまくってる(らしい)
家にあった、かけなくなった眼鏡くらい。
靴も服も鞄も眼鏡も携帯も鉛筆ひとつに至るまで
触りすら出来てない。
落ちた日に病院で鞄や靴を見ただけ。
それはまだ後見人が付く前だけど。


私たち家族全員の人生が大きく揺らぐような決断をよくもまあ勝手にやってくれたことで
私はとてもとてもめんど臭く、
いままでとこれからも
時間と手間隙を注がなければならず
人から
「すごく大変」
と言われるような状況に。



何度もになるかもだけど
以前、義父はダンナに言ってた


「大事な事は、シゲちゃんに相談しんと。
家族なんだから。」



ちゃんちゃらおかしいよ
相談されたのは
会社が危ない時
「何か、良い方法はないか?」
と、助け舟を求められた事くらい。
それ以外は自分が知りたいダンナの事とか聞くだけ。
自分は子供の事を考えてるから正しいと思い込んでる。
それがわかるなら、私が子供達を守ろうとする気持ちをわかって欲しかった。
私が求めるのは、子供達、血が繋がるものが納得いくようになる事。
だから、義母義父にも逆らわない。
自分から事を起こさない。
それが相手の気持ちを優先させる事だと思うから。
私達はフィジカル面もメンタル面も厳しい。


家族の行く末をしらんとこで決めて左右してくれたこと
謝罪では済まない。

誰も理解してくれなくても
私は1人で子供をいっぱしにしないといけない。
私達全員が、義父と義母を恨み始めてる。
こんな場合ではないのに。
誠に不本意。

きっと、ダンナも思うだろう。
こっちで揉めてる場合じゃない。
私と子供の良いようにしてやってくれと。
私がダンナの立場ならそうして欲しい。