こんばんは^^

  

 梶原一騎原作の『巨人の星』では、父親が息子を巨人軍の選手にすべく、猛特訓をするです。

 漫画とは云え、異常だと思うです。

 本人がプロ野球選手になりたいと、望んだ訳ではないもの。

 子供は親の所有物ではないし、動物に芸を仕込むような真似は、いただけないです。

 

 でも、実際にあるのですね。  

 プロゴルファーのタイガー・ウッズ選手は、生後7ヵ月の時にパターを与えられたというのです。

 父親のアールは『息子はゴルフのために生まれてきた。息子を導くことが自分の務めだ』と云っていたです。

 

 ウッズが2歳の頃には、幼児ゴルファーとして、テレビ出演していたそうです。

 英才教育と云うより、見世物のような気もします。

 幸いにも、有名プロゴルファーになれたのですが。

    

 西洋の上流家庭では、幼いころから楽器の演奏を習うのが、習わしだそうです。

 日本でも、子供が3歳の頃から、ピアノやヴァイオリンを習わせる親がいます。

 プロの演奏者にしたいと思っている訳では、ないだろうけれど。

 

 小学生の時に、コンクールで入賞したりすると、親が本気になったりするです。 

 シンガーソングライターのさだまさし氏は、3歳でヴァイオリンを始め、小学5年生の時に『毎日学生音楽コンクール』で3位に。

 6年生で2位となり、中学1年生の時に上京して、ヴァイオリンのレッスンを受けたです。

 しかし、ヴァイオリニストへの道のりは厳しく、芸術系高校の受験に失敗し、あきらめたです。

 

 桑田真澄氏は、小学校2年の時にソフトボールチームに入り、6年生主体のチームでレギュラーポジションを獲得したと云うです。

 4月1日の早生まれだから、1日遅ければ1年生です。

 

 3年生でボーイズリーグに入ると、父親は独自の練習をさせたり、特訓も行ったと云うです。

 子供が並外れた才能を発揮しているのですから、親は熱くなり、力も入るですね。

 

 さて、夏の甲子園の地方大会を前にした6月に、野球部ではベンチ入りのメンバーが発表されます。

 選に漏れる3年生部員も出ます。

 

 近年は、ベンチ入りできなかった3年生の為に、甲子園地方予選の前に、引退試合(ラストゲーム)が組まれるです。

 最初で最後のベンチ入りする部員もいます。

  

 試合後のグランドでは、泣きながら抱き合う親子の姿が見られるそうです。

 なかなかに、感動的だとか。

 

 はてさて、パートの夢子さんの息子である希望君は、中途半端な存在なのです。

 レギュラーにはなっていますが、将来、プロになれる程の突出した才能は、なさそうなのです。  

 中学生になって、クラブチームに移っても、レギュラーになれるだろうと、ジュニアの指導者は言うのですけれど。

 

 地元のクラブチームは、割と高レベルなのだそうです。

 全国制覇は難しいけれど、地方大会では優勝実績もあり、

Webぺージには、甲子園に出場したOBの一覧が載っていたりします。

 プロになった子もいるそうです。

 

 クラブチームは、野球の強豪高校とのパイプがありますから、希望君は野球の強豪高校に入れるかもです。

 しかし、レギュラーの座を確保できるかどうかは、保証されないです。

 

 チームの状況や、監督の方針なども絡んできますし、部員は皆、それなりの実力がある子達ですから。

 さらに、レギュラーになれても、在学中に甲子園への切符が手に入るかどうかも、分からないのです。

 

 春はですね、息子の将来を考えれば、野球の強豪校より、しっかり勉強をして、偏差値の高い高校に進んだ方が、堅実だし、有利ではないかと思うです。

 

 夢子さんはパートを続けて(ここ、重要です)、大学に入った時の学資を、しっかりと貯めるべきではないか。

 奨学金を借りると、社会に出てから、返済に苦労しますから。

 

 つづく

 

 春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つをとめ