こんばんは^^

     

 本日2回目の投稿です。

 ということで、『おまけ』です。

 落ちがあるのかないのか?

 だから、なんなんだという話です。

 読み終わって、怒ってはいけないのです。

 どうせ誰も読んでいないだろうから、まあ、いいいか。

   

「最初はさ、怪談じゃなくて、相談だったんだ『店を辞めたいけれど、どうしたら良いかって』っていう」

 リュウ君が、言うですね。

「ほむ。とっとと辞めれば良いのに」

 体育会系だの、パワハラだとか、長時間労働だとか言われ ているのだし。

 

「日頃から、圧力みたいなのがあってね。店長をはじめ、先輩たちが『うちで務まらない奴は、どこに行っても使い物にならない』とか、口癖のように言ってるし」

「ふ~ん。みんな、洗脳されてるのかな?」

「そうかもね。それにさ、辞めそうな奴は、いきなり皆の前で店長に名指しされて『絶対に辞めるんじゃないぞ』なんてやられる」

「はあ?」

「そうすっとね『はい、頑張ります』なんて、大声で応えることになっちゃう」

 嫌です。こんな店に居たくないですとは、言い難いかな。

「いや、今月で辞めますって、宣言しちゃえば良いのに」

 無責任な春です。

 

「辞めるって言うと、店長に引き止め続けられるのが分かっているからね。どうしたものかって、仲間に相談したんだけど、結局は結論がでないんだ」

退職代行業者もあるけど。弁護士に頼んでも良いし」

「自分で連絡をしないで、業者を使って辞めようとしたら、実家に『本人に、とにかく顔を出すように、伝えてくれ』って、何度も連絡があったり」

「なにそれ」

「翻意するように説得してくれって、親に長々と頼み込んだという、話もあるんだ」

「なんで、そこまでする?」

  

育てるのに時間がかかるからね。ある程度仕事ができる奴に辞められると、かなり大変なんだ。代わりの新人が配属されても、すぐには使えないから」

「売上の主力はラーメンと餃子なんでしょ。1日あれば、なんとかなるんじゃない」

 チャーハンや天津丼も割と人気があるらしいし、他にも色々とメニューにはあるようだけど。

  

速さと出来栄えに、すごくうるさいんだよね。ラーメンだって、手早く綺麗に盛り付けるとなると、なかなか合格点が貰えない。先輩がちゃっちゃと、直しを入れたりもするし」

「ラーメン屋のバイトって感覚じゃ、ダメなのね」

「どっちかっていうと、職人感覚なのかな」

  

「そっか。それで辞めたいって相談が、なんで店に何か出るって、話になる訳」

「辞めたいって言った奴が、金縛りになった、という話からかな」

「う~ん。心霊現象ではないのだが」

 医学的には、睡眠麻痺という現象です。

「本人も、寝不足だったし、疲れていたからだって言ってて、怪談話じゃなかったらしいけど」

 

 つづく

 

 春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つをとめ