こんばんは^^

   

 パートのAさんは、息子が大学生として上京することになり、働きはじめたです。

 奨学金があるとはいえ、一人暮らしを始める費用が必要ですし、毎月の仕送りも必要なのです。

 

 Aさんは、4年生の息子が、2回目の留年をしてしまったと、嘆くです。

 その大学は、1、2、3年生までは留年はなく、卒業単位が足りないと4年生を繰り返す制度なのです。

  

 今の大学は、親切というか、おせっかいというか。

 授業を欠席すると、教授から学生にメールが届くというです。

 あまつさえ、親にも欠席やレポートの未提出があり、このままでは単位がとれないから指導するようにと、教務課が警告を発するのです。

 

 パートさんは、警告を無視したですね。

 大学生にもなって、親が授業に出ろ、課題をこなせ、レポートを出せと言わねばならぬのか?

 

 その結果、バイトに励んだ息子さんは、レポートの未提出や、出席が足りないので、留年の憂き目に遭ったというのです。

      

 昭和の大学生は、授業をさぼっても構わなかったです。

 放っておいても、単位を取るために、ある程度は勉強したのです。

  

 うちの父などは、ほとんど学校に行かずに、遊びまわっていたです。

 それでも企業は、○○大学に入るだけの学力があり、卒業もしたのだからと、採用したです。

 

 平成の30年間で大学が300校もできてしまうと、当然に学生の質が落ちたです。

 2021年度は私立大学の約半数(46.4%)が定員割れの状況なのです。

 誰でも大学に入れてしまう訳です。

   

 日本橋学館大学(現・開智国際大学)のシラバス(講義予定)が公開され、週刊誌に『本当にあったバカ田大学』と書かれたです。

 英語ではアルファベットの読み方、書き方から始まり、be動詞の使い方などが。

 数学が小数の計算、分数、円の面積などとなっていたです。

 国語に至っては、正しい仮名遣いと送り仮名の練習。

  

 うむ。春もどきどき旧仮名遣いをする(難しいを『むづかしい』と書くなど)から、指導を受けるであらう

   

 さらには、山形県の酒田短大(のちに文部科学省が解散命令を出した)のように、定員を埋めるべく、就労目的の留学生をかき集める例が後を絶たないです。

 出稼ぎ目的ですから、学校に行かずに働くですね。

 

 3年前に発覚したのは、東京福祉大学が入学準備過程として、日本語を学ぶ『研究生』を大量(3200人)に受け入れた事件です。

 ビザ切れで不法残留なっている者など、700人の所在不明者が出て、法務省入国管理局や文部科学省に、会計検査院も調査に乗り出す騒動になったです。

 不法就労の抜け道ですから、銭湯の2階やアパートの一室が教室という状態で、まともに教える気がないです。

 

 学力不足や不法就労問題などから、文部科学省は出席を重視して、指導を始めたです。

 出入国在留管理庁は、日本語学校に学生の出席率を報告させています。

 出席率が悪いと、日本語学校は留学生の受け入れができなくなりますし、留学生はビザの更新ができないです。

   

 パートさんの息子さんの場合は、本人が悪いといえばそれまでですが、バイト量をセーブできない状況にあった、というのです。

     

 つづく   

   

 春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つをとめ