こんばんは^^

 

 春は観光地というか、観光業者が嫌いです。

『よそ者は、どうせ、すぐに帰るんだ。金をふんだくってやれ」

 そういう意識が、『観光地価格』なる言葉を生んだです。

  

 提供物と価格が釣り合っていないですね。

 どこで作ったか判らんものを、土産品として売るのは当然。

 たとえば、東京土産として人気の『東京バナ奈』は、埼玉県所沢市で作っているです。

 

『東京に本社があるから、東京土産なんだ』

 と言い張るですね。

 ならば、中国産でも、ベトナム産でも良いわけです。

 これが、観光産業の論理です。

   

 昔は、饅頭の箱にアンコとして、緩衝材(通称プチプチ)を詰め込んでいたです。

 今だって、数こそ誤魔化さないけれど、菓子の下に段ボールが敷いてあったりします。 

 底上げ饅頭ですね。

 騙そうが何しようが、とにかく儲かればいい。

   

 沖縄には『ナイチャー価格』という言葉があるそうです。

 ナイチャーは、本土から来た旅行者を指すのだとか。

 本土から来たと見れば、ウチナー(沖縄の人)用の3倍の価格が付いたメニューを出す食堂があるというです。

   

 旅行関係者が、コロナ禍で大変だと騒いでも、世間はあまり同情しないと思うです。

 コロナ患者用にベッド空け、しかも、外来患者激減の病院と違います。

 旅行は、生活に必要不可欠なものでは、ないのです。

 ボッタクられた経験があれば、なおさらですね。

   

 まあ、旅行者の側も、

『旅の恥はかき捨て。何をやったて、いいや』

 かもしれませんです。

 

 ゴミをポイ捨てするのは当り前。

 重要文化財に、大きく落書きをして、傷をつける。

 金閣寺なんて、いつ放火されるかわからないぞ。

  

「金閣寺って、放火で有名なんでしょ」

「そうなの?」

「そうらしいよ。ガイドブックに書いてあったもん」

「じゃあ、俺たちもやってみようか」

 なんてね。

 

 はてさて、20年くらい前に海の家(浜茶屋)でバイトしていたという、甘木さんの話の、つづきです。

 うむ。今回も前置きが長すぎじゃ!

 

 甘木さんは、海の家のカレーについて、

「肉が入ってないの。それで、850円。肉が欲しければ、カツカレー頼めよの世界」

「カツカレーってさ、おかしいと思ってた。カレーにちゃんと肉が入っていらた、良いだけだもんね」

  

「カレー粉とうどん粉でカレーを作るんだけど」

 カレールーを使わないのか。

「おお、本格的ではないか」

  

 春は学校で、カレーの実習はせなんだです。

 炒った小麦粉とカレー粉を合わせたものに加える、ブイヨン(だし汁)を作るのに時間がかかるから。

 ホテルオークラでは、一昼夜かけて作るそうな。

 欧米の家庭では、そんなに時間をかけませんけれど。

 まあ、マギーブイヨンで済ますであろうです。

  

 じゃあ、時間節約と、ボンカレーをお湯で温めて、カレーを作っても、実習にならなです。

 バーモントカレーを買ってきて、作るわけにもいかないです。

 ニンジンとじゃがいもの皮むきの、実習にしかならないから。

 なので、座学のみでしたです。

  

「そうなの?」

「そうだよ」

「カレー粉とうどん粉に化学調味料を入れて、お湯で伸ばしていくだけだけど」

「ちょっと待って。小麦粉を炒らないの?

 正式には、ラードで揚げた玉ねぎ、にんにく、しょうがなどを加えるですが。

 

「しないよ。ただお玉で、お湯を入れては、かき混ぜるだけ。とろとろしてきたら、だだ~って、お湯を入れて、5分ぐらい煮たら、出来上がるけど」

「ほむ。何か特別なカレー粉なのかな」

 

 春は、カレーの黄色はターメリックで出すと、教わったです。

 ターメリックは黄色やオレンジ色のものなど、色々あるですが、S&Bの製品はオレンジがかった黄色です。

 でも、使うと黄色になるです。

 S&Bのターメリックライスのカレー風味おにぎり。
 

 そして、S&Bのレシピには、
【1】炊飯器に研いだ白米、水、ターメリックを入れ、全体をかき混ぜてからバターを加え、炊きます。
【2】炊き上がったごはんにカレー塩を混ぜ込み、おにぎりを作ります。 

 

 何故バターを加えるのか?

 ターメリックは水には溶けないから。

 油やアルコールにはよく溶けますです。

 

 小麦粉をバターで炒って吸わせ、それにカレー粉を合わせて、ブイヨンで伸ばすと教わったです。

 甘木さんの話では、油が出てこないです。

  

「安もんだよ。カレー粉の原材料名に『食用色素、赤・青・黄』とか書いてあってさ、なんだこりゃって」

「ほむ。その組合せだと、確か、茶色が出来るはずだけど」

  

 黄色から茶色になるのは、カレー粉とバターでよく炒めた小麦粉を合わせた後、オーブンで、焼き色を付けるからです

 この過程を省略するために?

 ハウスのバーモントカレーのように、カラメル色素(コーラ色?)やパプリカ色素(赤)を使ったカレールーは多いですが。

 青は使わないだろうと、思うです。

 

 ほむ。長くなったので、いったん切るですね。

 

 春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つをとめ