コロナのせいで、不妊治療の延期を余儀なくされている人たちが多くいると、日本の友達から聞いた。


幸いなことにハワイでは、ロックダウンしたものの病院はどこも開いていて、うちのクリニックでは覚書にサインさえすれば治療は続行できた。


やっと、日本でも治療が再開できる目処がたったとネットで見ました。


よかったなあと思った。



やはり、こういうことは当事者じゃないとわからないと思うけど、不妊治療ってやたらと時間がかかる。


1年間に365日、日数があったって、チャンスはだいたい年に12回〜13回しかないわけで。


月に一度来る生理に合わせてしか、採卵もできないし移植もできないとしたら、半月やそこらの遅れのはずが、周期を合わせたり薬を飲み直したりしないといけないのも考えて、数ヶ月や下手したら半年や一年単位の遅れにつながる場合だってある。


それはつまり、自分の子供に会えないかもしれない危険性も含むということ。


これを国や政府の人にそれをわかってと言っても、この切実さは伝わりようがないのだろう、きっと。



かつて、自己卵で治療をしていたとき、「不妊治療中の年齢の数え方は◯◯歳ではなく、◯◯歳◯ヶ月だ」と聞いた。


本当に、同じ歳でも月数が違うと、それだけ結果が出るのが悪くなる。


私も、42歳になりたての頃はまだ卵が4つくらい育ったりしていたけど、もう半年後くらいには1個育てばいい方という感じに変わってきていた。


体は本当に正直です。


私の場合は卵子提供だから卵年齢は若いけど、やっぱり産んでからのことを考えるととにかく急ぎたいという気持ちが強い。


野田聖子さんは51歳、坂上みきさんは53歳で産んでいらっしゃるが、やはり最近とみに体力の衰えを感じるし。


40代で産むのはもう間に合わないから、せめて50歳のうちに産みたいな。


インドでは73歳の妻と84歳の夫の夫婦が双子を出産したとネットの記事で読んだけど、子育ての体力はどうなんだろうかと人ごとながら心配になる。