もしも自分の命に限りがあると知ったら、一番したいと思うことは何でしょうか?

 6月17日の毎日新聞「余録」には、難病を患った子ども夢をかなえる慈善団体「メイク・ア・ウィシュ」日本支部の元事務局長の大野寿子さん(73歳)のエピソードが紹介されていました。

 

 大野さんが夢の実現を手伝った子どもたちは3000人に上ります。しかし、この2月、本人に肝内胆管がんが見つかりました。治療も困難で、自分を見つめました。すでに、絶版になっていた自身の著書「メイク・ア・ウィシュ 夢の実現が人生を変えた」を自費で刷り直し、配布することにしたそうです。

 

 大野さんの言葉「病気の子は自分のことでいっぱいいっぱいのはずです。でもみんな誰かの役に立ちたいと思い、心から他者の幸せを願っていました。」が、心に刺さり、涙腺を刺激します。

 

 春香の「ずっとこのまま暮らしたい」という、普通の子にとっては一番簡単な願いを私は叶えることが出来ませんでした。しかし、多くの人の支えによって、春香は絵本作家になる夢や女優いなる夢を実現することができました。

 

 辛い治療にも耐え、健気に頑張る子どもたちの夢、みんなの力で叶えられる優しい社会になることを願ってやみません。