6月7日の朝日新聞「ひと」のコーナーに、不登校の子や親に向けた情報誌をつくった小児科医、鈴木裕美さん(55歳)の記事が掲載されていました。

 

 鈴木さんは、子どもの頃に、不登校や長期入院、依存症などを経験した人を「ユニパスさん」と名付けました。「ユニークなパス(道)を歩む人」という意味が込められています。「本人は普通になりたい。でも普通でない自分に悩む。そういう子に『ユニークで誇るべきこと』と伝えたい」と鈴木さんは言います。

 

 情報誌の取材、編集をほぼ一人でこなす鈴木さんは、ユニークな人生を歩んできました。ハワイの大学院時代に長女を出産し専業主婦になりましたが、一念発起して、3年間受験勉強をし、43歳で小児科医になりました。2015年に病棟勤務を外れ、香川大学の特任助教になり、「自分だからできることを」との思いでNPO法人「親の育ちサポート」を立ち上げました。

 

 長期入院と不登校を経験した春香。家族中でも葛藤がありました。そんな春香を「ユニークな人生」と肯定してもらっているように感じました。ありがとうございました。