4月9日の毎日新聞「女の気持ち」には、埼玉県の内田美千代さん(71歳)のお父さんのエピソードが綴られていました。私と春香と共通することも多く、共感しながら読ませていただきました。

 

 内田さんは、一緒でないと眠ることが出来ないほど「お父さん子」でした。毎晩、枕元で声色を変えて日本昔話を読んでくれました。

 

 長い教員生活を終え、学びなおしのため通信制大学に入学しましたが、がんが発覚し、教科書を開くことはありませんでした。

 

 鎮痛剤で意識がもうろうとする中、「人生はバラ色じゃない!」という言葉をうわ言で発したこともありました。その言葉が印象に残っているそうです。

 

 内田さんは、父にとっての長男(内田さんにとっての兄)を、大学1年生の時に亡くしているからではないかと推察しています。

 

 父が亡くなった1か月後に、まるで生まれ変わるように、お孫さんが誕生しました。そのお孫さんも今は3人のお子さんがいるそうです。

 

 お子様を亡くされた悲しみ、志半ばで世を去らなければならない無念さが闘病中の心の声として漏れてしまったように思います。しかし、娘さんにこれほどまでに愛された、素晴らしい人生を全うされたと私は思いながら拝読させていただきました。

 

もし、人生をやり直せるならば、もう一度今の人生を歩みたい、そんな生き方をすると、いつも春香には誓っています。